ポッチャマン さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
硝煙に混じるクーデターの香り
PV見た時からとてもおしゃれな雰囲気で惹かれた作品。言わば、オトナ系ですかね。でも登場人物はしっかりキャラ立ちしてて全体的にそこまで渋すぎず、
推理要素もあって特に後半一気に楽しめる感じです。OP、EDも共に独特な感じで印象に残りますね。あと、この作品は短期間で一気観した方がわかりやすいかな。
主人公 ジーン・オータスが国の観察をしていくお仕事系と思いきや、すぐにクーデターという国家の陰謀に巻き込まれる大きな話になっていく。けどところどころで平和にスイーツを食べていたり、序盤はかなり呑気に進んでいきます。
ジーンの巻き込まれ体質にはある理由があるので、そこを考察していくのもおもしろい。
以下ネタバレの感想。 {netabare}
スイツ区はまだ貴族たちが民衆を支配してる状態なんだね。色々な区があって面白い。騒動でのニーノを分かってるあたり、ジーンとニーノの付き合いはかなり長そう。ジーンの周りでクーデターの動きが本格的になってきたところで、ジーンの母の回想に入る。結局、ジーンたちは王族の出自だった訳だけど、結城アイラさんの挿入歌も相まってなんだか切なく、これまでの話と少し違う感覚に陥った。
9話でリーリウム長官が本気出してきた。やっと、グロッシュラー長官によるタネ明かし回。今までの伏線回収が引き続きどんどん展開されていく。今までの静かだけど、丁寧に積み重ねていた謎や雰囲気諸々がここにきて活かされている!
ドーワー以外の区は皆、ジーンに国王になることを望んでいる。このクライマックス感にワクワクしてくる(^^)
全話観終えて、最終回の清々しさったらすごかった!ジーンとモーヴ本部長たちの仕組んだ、フラワウの策謀をひっくり返す展開は胸アツだった。結局、シュヴァーン王子はACCAを守るって言ったけど、これからの王政が気になるね。ニーノの上司であるアーベントは全然映らないなと思ってたけど...あの人ね(笑)どおりで王族の人からロッタを助けられたわけですね。
{/netabare}
随所でいろんな食べものがよく出てくる。これは原作者の漫画の特徴らしいけど、劇中でやってることはクーデターという恐ろしいものなのに、美味しそうな食事のシーンがあるからいつも和まされますね。展開自体は淡々と地味ですが、話がわかってくると素直に最終回楽しめる。一押しできる良作です。