どらむろ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ファン向け前提で、可もなく不可も無い劇場版。パパ様呼びな魔導書ちゃん可愛かったです。
2014年秋放送の中二病ハーレムアニメの、劇場版です。約1時間。
本編視聴(あるいは原作既読)で楽しめた人ならば、楽しめる内容でしょうか。
そうでない方にはオススメ出来ず。まあ、主人公が美少女たちに囲まれて、異能や中二病設定てんこ盛りな作風を(細かい事気にしないで)楽しめるならば…
OVAの特典映像だったら及第点なのですが…劇場版としてはあと一歩見せ場が欲しかったです。
{netabare}『物語』
TV版の後のお話、既にアラタがトリニティセブン+魔導書の美少女たちと好感度マックスでイチャイチャしていたら、アラタ&リリス先生の魔力を吸った魔導書が美少女に変化(本作ではよくある事)、アラタに「リリム」と名付けられた魔導書ちゃんは、ふたりを「パパ様」「ママ様」と呼んで甘えるのだった…
リリムちゃん可愛いですねぇ。この劇場版、ひたすらリリムちゃん萌えに尽きる。
トリニティセブンたちもリリムちゃんを可愛がり、仲良くお風呂に入ったり(当然、アラタもしれっと混浴)
見所はリリムちゃんがママ様のおっぱい揉むシーンですかねぇ♪
トリニティセブンたちは乳サイズによってリアクション分かれる等のベタなお約束。
ここら辺のノリは、懐かしの本編そのままで妙に安心しました。
…あくまで一般向け劇場版であって、規制解除版OVAではない為か、エロさはかなり控え目でした。
イチャイチャしていたら、何かよく分からんけど敵登場(錬金術で作られたもう一人の魔王候補)→中二病バトルに。
中二バトル展開は、各々の見せ場最低限あるなど、まぁまぁだけど、劇場版としては物足りない。
敵の白き魔王のアイディンティティー渇望は、物語的にカマセ以上の見せ場を作れず。
物語的な見所は、ピンチ打開の為にはリリムの魔力が必要、でも魔力使ったら元の魔導書に戻っちゃう悲しい別れ、さあどうする?
ベタながらお涙頂戴なんですが、疑似親子の交流が主に混浴でのイチャイチャだけなので…
それでも、ベタではあっても、交流は短くても、愛娘との別れが悲しいのは確かでした。
総じて、良くも悪くも普段通りのトリニティセブンでした。
アラタとリリムの精神面での交流、一緒の時を過ごすイベントがもっとあれば良かったかも。
キャラ多数を満遍なく(薄く)出番見せる劇場版の要請上やむを得ないとはいえ、ゲストヒロイン専用イベントとしては弱かった感。
…各話ごとにヒロイン一人一人の攻略に全力尽くしていく本編の方が、脚本は良いかも。
ここら辺は1時間では物足りなかった。
もし2期あれば、魔導書に戻ったリリムちゃん再びも期待できそう。
『作画』
キャラデザの可愛さも世界観やバトルの中二病っぽさも申し分なし。
見所の混浴は、あくまでも一般向けアニメ映画の範疇でした。
(いや十分えろいですけど)
『声優』
松岡禎丞さん、 原由実さんらいつもの面々。
はまり役の度合いが高いです。(本編だとニンジャの佐倉綾音さん)
ゲストヒロインの日高里菜さんのあざとい幼女ボイスは流石の威力。
島﨑信長さんも良い感じに中二病全開なノリ。
『音楽』
主題歌は何となく中二病っぽい感じ。
TV本編OP「Seven Doors」の方がインパクトあり。
『キャラ』
アラタもヒロインズも相変わらず。アラタは本映画初見の人から見たら印象悪そう。
泰然自若なハーレム王なのが彼の持ち味なんです。
正妻リリス先生はやはり頭一つ抜けてました。
積極的に猫かわいがりする分、アラタよりもリリムとの絆に説得力あった。
他は本編観ていればどの娘も個性的で可愛いんですが、個別の見せ場はいま一つ。
姉にイジられていたセリナちゃんが比較的目立っていたような?
ゲストヒロイン・魔導書美少女リリムちゃんの可愛さは申し分なし。
あざといです。
まさに皆の妹分。
白き魔王君は、気の毒な存在であった。
強さ的にも、アラタだけに刺さるアンチ能力頼みな印象がショボイ。
ハーレム魔王はふたりは要らんのだよ…。{/netabare}