四畳半愛好家 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ディズニーのCG技術の集大成!?生命力溢れる海や自然の美しさ!!
「CG技術もここまで綺麗になったのか!」と思わせてくれる作品。
海に選ばれた族長の娘モアナが、自然を生き返ら出るべく大海原へと冒険に繰り出す~
「アナ雪」「ベイマックス」「ズートピア」と「ディズニーアニメーション作品」(←ディズニー・ピクサーとの差異が未だによく分からない)は、続けてヒットしていますが、今作もその流れに乗れるか否か…。少し話題性が薄い気がします…。
(ちなみに個人的には「アナ雪」の前の「シュガーラッシュ」の方が最近のヒット作より面白いと思います…。オススメ。)
自分は公開前に飛行機にて、「ズートピア」と併せて、日本語吹き替え版で鑑賞しました!
洋画は、吹き替え版より字幕派ですが、ディズニー系作品は、吹き替え版で楽しむのがしっくりきます。たぶん子供の頃から日本語版で観てたので…。ディズニーキャラは日本語を話してほしい気がします。
しかし日本での公開前に飛行機で日本語版を観れるって…大丈夫なのか?
さて、個人的な総評としましては、「まずまず」といったところでした。
かなりシンプルな物語で、自然の広大さと生命力を感じるような力強く、美しい作品だったと思います。
「勇気を持って飛び出そう」って感じの映画で、「環境問題に物申す」っていう堅苦しい映画ではありませんでした。
現実の環境問題は、こんな単純に解決できませんしね…。
ディズニーファンなら当然観ると思いますが、ディズニーに対して興味ないなら特別観なくてもいい作品かもしれません。
CG技術の映像美という美術的な面だけでも、十分に観る価値はあると思いますけどね。
以下ネタバレ付き項目別感想
{netabare}
♦物語:
最近のディズニー作品の中でも際立って『シンプル』な印象の作品です。
目的に向かって一直線に広大な海を冒険する、冒険ファンタジー作品。凝った話だったり、意外性を期待する方には物足りない作品になるかもしれません。ギャグも少なめだった気がします。
ただ、この単純さが個人的には結構好き。
気楽に観やすい作品となっております。
♦声優:
主人公モアナ役を大きなオーディションで選ばれたミュージカル系の屋比久知奈さんが演じていますが、やはり歌声が良いです。
冒険の相棒である半神マウイは、歌舞伎俳優でミュージカル系でもある、尾上松也が演じていますが…キャラが面白いだけに少し残念。アラジンのジニーを思わせるような破天荒なキャラなんですが…山寺さんみたいな面白さは出せず。歌声は好きでしたが!
おばあちゃん役の夏木マリは流石でした。
♦キャラ:
非常にシンプルな作品であり、登場キャラはディズニー作品屈指の少なさ。さらに言えば、本作はヴィラン(悪役)がいません。強いて言えば、キュートな見た目の海賊軍団カカモラとか、ザリガニのやつかな?
好きなキャラは好奇心旺盛なモアナと破天荒なマウイ、そして優しい変わり者のおばあちゃんかな?←主なメインキャラ3人ですが…。
あと、豚が可愛かった。それだけに冒険に連れて行ってあげてほしかったなぁ…。
♦作画:
本当に海がきれいですし、緑も鮮やか。表情も本当に豊か。
ディズニーのCG技術は確固たるものになってきたように思います。
しかし、「ジャパニメーションのアニメ絵」はCGとして動かすと違和感だらけ。その為、日本のアニメは将来的にも全面的なCG化はしないだろうし、してはいけないと思います。
完全に別文化。個人的には、ジブリのような作画の方が綺麗で、素敵だと思っていますので、作画に満点はあげれません。
逆にジブリよりディズニーCGの方が好きな方も沢山いると思いますし、それだけ魅力的な作画ではあると思います。映画館で観たらもっと凄かっただろうなぁ。
♦音楽:
個人的にかなり好き!特にモアナが歌う主題歌「どこまでも~How Far I’ll Go~」。ミュージカル系の配役がはまっていて…。航海に限らず、何かを挑戦したくなるような歌でした。
他の歌も聴き心地のいい曲ばかりで、ミュージカル臭は「アナ雪」に似てるかも知れません。
併せて観た「ズートピア」より歌が印象的だった気がします。
{/netabare}