かしろん さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.5
作画 : 1.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
いい塩梅でした
【6話まで見て 全てにおいていい塩梅】
EUなんてもんから脱してしまえとイギリス国民が決め、
ナンバーワンじゃなくてオンリーワンと歌ってたSMAPが解散し、
チェンジチェンジと言いながらチェンジしなかったからもっと過激なチェンジを
求めたアメリカ国民がトランプ氏を大統領に選出し、
なんてそんな昨今。
「すごーい」
「たのしー」
で他を全肯定するこの作品や、メイドラゴン、亜人ちゃんみたいな他種族理解モノ
アニメがコメディとして放送されてるって状況は
「なかなかに面白いなぁ」
と平たく感じるのです。
はてさて。
全てがいい塩梅ですよね。これ。
隠すこと無い自分探しのロードムービーストーリー。
安っぽいCG。
安っぽい演出。
感情込めないメイン声優。
申し訳程度の考察型SF設定。
全てが低バランスで整ってる感。
この低バランスなお陰で気楽に見れてます。
あと、
「◯◯なフレンズなんだねー」
って言葉がいい感じに使いやすいですよね。
クズの本懐見ながら
「エロを哲学チック独白で誤魔化したいフレンズなんだねー」
「結局交尾なフレンズなんだねー」
「困ったらエロで釣りたいフレンズなんだねー」
とか茶化したい放題です。
あー・・・間違えた。
どんなものでも全肯定ですよね。
【最終話まで見て 手放しで褒めるのは違う気がする】
ストレス無き美少女動物園、此処に極まれり。
ここまで極端に振らないとダメな時代になったのか・・・
{netabare}サンドスターという星のさだめにより生まれたフレンズ。
否定無き全肯定の世界。
他者を受け入れ無条件でフレンズになる。
元となる動物の特性を活かしたオンリーワンな特技がある。
このザ・ユートピアみたいな世界が、実は人間から見放されたディストピアである。
うんうん。面白かったです。
でも、手放しで褒めるのは違う気がする作品です。
例えるなら、
中学の学芸会の劇を見てみたら、思ったよりも物語が考えられてて、意外と衣装や小道具も
頑張っていた
みたいな感じです。
プロが作ってるから中学生に例えるのは失礼かな。
貧乏小劇団の劇を何となく見てみたら~・・・で良いです。
ショボいCG画です。
掴みの弱い1話冒頭です。
ここで、この作品に対するハードルがグンと下がります。
なので、よくよく考えたら極普通のコトをやってたり、そんなに気の利いた内容でもない
物語や設定でも
「すっごーい」「たーのしー」
と思わせて、思い込ませてくれます。
これが京アニであったり、名の知れた監督作品だった
「いや、まぁ、面白かったんだけどさ・・・」
って思ってたでしょう。
サーバルちゃんが他のフレンズに反応する時、大きな耳をまず動かしてからそちらを見ます。
これを
「動物の動きをちゃんと演ってて云々」
みたく褒めてるのをどっかで見ました。
いやいやいや。
普通のアニメでも普通にやりますって。
サーバルちゃんバストアップ → 音がする → 耳のアップになって可愛いSEと同時に耳を
動かす → 徐々に引き画になりながら音がする方にパーン
なんて良くある演出です。
物語としても、設定としても特段新しいことはやってません。
けど、ベタをベタとしてちゃんとやればそれなりに物語として成り立つって証明にはなってるの
かな。
BGMが良いですよね。
どっかで聞いたことがあるようなメロディー系BGM。
おにいさんおねえさんが解説してるアイキャッチBGMのディズニー感とか、
なんてことでしょう!なBGMとか、
3分クッキングチックなBGMとかね。
セルリアンって何?
フレンズは対人間用に作られた存在だ。
人間に対してある程度はちゃんとした対応が出来ないとマズい。
そこで考えられるのが、フレンズ自動選別機能なのかな、と。
セルリアンに対抗出来るくらいの知恵や能力があるフレンズじゃないと人間の相手として
ふさわしくない。だから動物に戻す。
また、フレンズの無限増殖を食い止めることが出来る。
ただ、これだとミライさんがセルリアンに対して無知すぎるか・・・
カバンちゃんの手
ミライさんの帽子についていた髪の毛から生まれたカバンちゃんはヒトのフレンズとして生まれる。
フレンズはセルリアンに食べられると元の動物に戻る。
だが、最後、徐々に手が黒くなっていっている=人間ではない。
人のフレンズがセルリアンに食べられたら人間に戻るのか?
その前に、毛などその一部から生まれたフレンズはセルリアンに食べられたら元の動物に戻るのか
毛などのその一部に戻るのか。{/netabare}
はてさて。
まかり間違っても、2匹めのドジョウを狙う作品が出てきませんように。