退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
近未来SFと現実と絶望の哲学
食料難などの原始的な群れの存続危機を回避するため、
仲間を虐殺する器官(心臓とか小腸と同種の器官の一つという意味)を人間は持っていて、それを解明し、悪用する犯人を追う話。
言語という音の連なりを、ある一定の並びで聞かせると、人間は虐殺のリミッターが外れやすくなるという設定が面白い。
脳内マスキングが衝撃だった。痛覚、恐怖の部分を脳にこないようにマスキングした軍人同士が戦闘するとどうなるか。
互いがミンチになるまで戦うはめになる。こんな未来イヤだなと感じた。正直怖い。
グサっと来たセリフを一つ
「すべての仕事は良心を麻痺させるためにするんだよ」
仕事でなかったら、ナチスの軍人はユダヤ人を大量虐殺しなかっただろう。
普通の仕事は人を殺したりしないから、そこまで深く考えなくて良い。
しかし、拡張していけば、一般の仕事も同じなんじゃないか。
仕事は便利な言い訳だが、使ってはいけないんだなと感じた。