天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ネオSFスーパー英雄(?)列伝24
タ~イムボ~カン♪
司令官
「今日のネタ歴史は、瘤取りじいさんの時代だ」
タイムボカン!それは時空を過去へとさかのぼる爆発的現象!
過去にはあにこれに載っている歴史とは違うムチャクチャ面白い「ネタ歴史」が待ち受けている〜!
・・・いや、その(汗)列伝も24だから、タイムボカン24ネタという事で(こらっ)
皆さんもよく知る昔話の「瘤取りじいさん」を題材にしたアニメです。
日本アニメの黎明期には、昔話を題材にした作品が結構多いんですけど、現存する作品が少ないんですよね。
この作品は、幸運にも観る事が出来ますが、80年以上前の作品なのに、その出来ばえにビックリしました。
切り絵の技法を使った画面は、動きがちょっとなめらかではないものの、陰影が上手く表現されており、雨の表現なんか、この頃にはもう確立されてたんですね。
主役の太郎平爺さんは本当に人が良さそうだし、もうひとりの次郎平爺さんは見るからに性格悪そうですね。
内容は、山に入った太郎平爺さんが、天狗の宴会に嬉しくなって入ってしまい踊りをおどったところ、気に入られてしまい、また来るように瘤を人質(?)に取られて帰ってくると、それをうらやんだ次郎平爺さんが、翌日、得意の棒踊りで褒美を独り占めしようと、代わりに踊るものの、というお馴染みの物語です。
次郎平爺さん(宴会で)
「よし、得意の棒踊りでひと稼ぎだ」
カラス天狗
「あ、あぶない(ボカ)うわ~っ(ボカ)(ドス・・・)」
棒で全てのカラス天狗を倒した次郎平爺さんは、お宝を持って家に帰ったとさ、メデタシ、メデタシ(って、違う)
音楽は無声映画だけあって、後で付けられたものらしいですが、当時のレベルの高さがうかがえますね。
1929年(昭和4年)横浜シネマ商会製作 監督:青地忠三 作画:村田安司