oxPGx85958 さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 1.5
音楽 : 4.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
大人の鑑賞に堪えない
第1話のクライマックスはいままで見たことのない展開で、なんて凄い発想なんだと感動したのですが、それ以降はどこかで見た要素ばかり。それをヌルい日本製ゲーム的、アニメ的物語の中にぶちこんだ、という感じのものでした。
音楽は良かった。アニメを見ていて音楽がいいと思うことは今までほとんどありませんでしたが、本作の劇伴にはときどき「おっ」と思わせるものがありました。
もう1つ。英語を喋るキャラクターに英語話者を起用しているのはよかった。なんでこうする作品がめったにないんだろうか。もっとも本作のキャラクターは英語をちゃんと喋れないという設定みたいだけど。
ネタバレになりますが、2010年という時期を考えても、{netabare}アメリカのTVドラマ『LOST』{/netabare}を連想せざるをえない設定であり、物語上の小道具にもそれを連想させるものがいくつも出てきます。
アイデアをパクるのが絶対悪というわけではないし、元の作品もそんなに素晴らしかったというわけではないけれども、本作は元の作品とは比べものにならないヌルいものになっていました。これをアニメというメディアの限界と見るべきなのか、脚本の責任とするべきなのか。もともとこのテーマは、高校生たちを主人公に設定した時点で、物語の深みという点で決定的に不利なわけだけれども、それを言い訳に、ストーリーを考え抜くのを諦めているという感がしないわけでもない。ただ、本作は現時点で本サイトのランキング12位にいるので、アニメ制作の判断としてはこれでいいのでしょう。