退会済のユーザー さんの感想・評価

4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

禁書目録と超電磁砲の軌跡の果てに

キャッチコピーは「科学と魔術が奪い合う一人の歌姫。上条当麻と出会うとき、奇蹟が始まる」だそうです。

まあ、オールスター総出演のお祭りイベント的作品ですね。

物語上の時系列としてはテレビアニメ『とある魔術の禁書目録Ⅱ』の第７話と第８話に位置するみたいです。

禁書目録から超電磁砲を経て、その軌跡に耽りながら楽しめる作品。物語がどうこうと言うより、贅沢なオールスター総出演を堪能出来ます。

いや、まあ、物語も「とある」らしくて面白かったですよ。

禁書目録から超電磁砲でも作画が綺麗になってましたが、流石に劇場版だけあってより美麗！！

キャッチコピーにもあった歌姫・鳴護アリサ役は三澤紗千春さん。とある科学の超電磁砲のEDやエンデュミオンの奇蹟の劇中歌も歌ってますね。
そして超電磁砲では出番の少なかった禁書目録もちゃんと出てます。まあ、一応ヒロインなので当たり前ですが。

そしてオールスター総出演と銘打っているだけあって、御坂美琴や白井黒子、初春飾利や佐天涙子。ステイルや神裂火織。御坂妹や一方通行&打ち止めなどなど、もう本当にオールスターですね。
婚后光子や姫神秋沙。土御門や小萌先生までサブキャラも使い捨てずにしっかり出演させているのはファンとしては嬉しいです←最近視聴終わったばかりのにわかファンですが。

新キャラとして登場するのは
ステイルの弟子達。
ジェーン＝エルブス。マリーベート＝ブラックボール。メアリエ＝スピアヘッド。
「黒鴉部隊」のシャットアウラ＝セクウェンツィア。
オービット・ポータル社社長のレディリー＝タングルロード。
主要なキャラはこのくらいですかね。

さて、ストーリーも「とある」らしさ全開といったところでしょうか。宇宙エレベーターや黒鴉部隊のロボットみたいなの出てくるわ。アリサとエンデュミオンを利用した大規模魔術は出てくるわ。魔術と科学を見事に融合させていて良かったと思います。

鳴護アリサがエンディミオンの中継ステーションで歌っている所はちょっとマクロスを思い出させましたね。歌姫っていうのも何だか、っぽい。
「わたしの歌をきけぇ！」と言ってくれないかとちょっとドキドキ。・・・ないですね。すみません。

さて、盛りも盛り込んだり、オールスター総出演で話は進んでいきますが、残念だと感じたのは一方通行様の活躍がちょっと少なかったというところですね。もっと打ち止めと一方通行の出番増やして欲しかったなあ。この二人メインでやっても面白くなると思うんだけどなあ、と個人的願望を吐露してみたり。

さて、オールスター総出演でテンションも上げ上げですが、ラストはちょっと切ない。と言うか、結局鳴護アリサという存在は消えてしまうんですね。正しくは一人に戻るのでしょうが。
これってハッピーエンド？　とちょっと気になります。
人類は救われたんでハッピーエンドっちゃあ、ハッピーエンドなんでしょうけど。TVシリーズのように皆ハッピー！にはなってないような気が・・・。

オービット・ポータル社社長のレディリー＝タングルロードも千年もの間生きてきた不老不死の人間で結局死ねず終いとは何だか同情してしまいます。
「不死の呪縛」というキーワードから連想するならば、最後にきっと上条当麻の幻想殺しが炸裂してくれるのだろうとちょっと期待したんですけどね。

千年という時間の長さ・不死の呪縛の過酷さを確りとアピールしたところで上条当麻の幻想殺しによって不死の呪縛から解き放たれ、感謝の言葉と共に漸く死ねる。そんな場面にホロッときてしまう。と個人的妄想を勝手に書いてみるのです。←本編とは無関係です。

さて、禁書目録と超電磁砲の軌跡の果てに、まるでご褒美であるかの如く、オールスター総出演で魅了してくれたエンデュミオンの奇蹟。
この作品が公開されたのが2013年2月23日。
約4年経過しましたが、まだ禁書目録か超電磁砲の第3期をやってくれると願っています。いや、もう本当、お願いします。

そして最後に

「とある」シリーズをお勧めして頂いたアトランティスさんに心より感謝させて頂きます。この作品に出会えた事、親切にもメールにて詳細を教えて頂いた事、本当にありがとうございました。