anime さんの感想・評価
3.8
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
続きが楽しみ
主人公ガッツのかつての親友グリフィスへの復讐を基軸とした超大作ダークファンタジー。その親友っていうのはガッツを含めたくさんの仲間を生贄にして魔神レベルの化け物になっている。本作はその長い旅路の1節を1クールにまとめた形になっています。
ストーリーは言うことなし。本作はいわゆる「囚われの姫の救出劇」といういわばファンタジーの王道の1つをストーリーの主軸に置きながら、欺瞞に満ちた秩序を盲信することの危うさを主人公ガッツのもがきあがく姿を通じて見事に味わい深く描いている。
原作コミックスを何十回も読んだ身からすると、序盤のアニメオリジナル展開のところはワクワクしたし、やっぱりグリフィス受肉のシーンをアニメで観れたことは素直に嬉しかった。
一方で本作のペン画タッチのアニメーションは、確かにアニメ化によるイメージ崩壊みたいなのを極小化する意味で手堅いんだけど、正直やっぱり物足りなさを感じてしまった。この辺のさじ加減はすごく難しいと思うけど、ちょっとカタくやりすぎてる気がするんだよね。ほんと視聴者ってわがまま。
CGアニメについては、人物の顔の表情の動きの不自然さが特に目立ったように思う。ニーナの髪型のポワポワ感がうまく伝わってきたのはまあちょっとよかったけど。個人的な好みとしてはもうちょっとCG感薄めがいいかな。
あとガッツの声、クールな感じがカッコよくていいと思う。もっとべたっと耳に残るような感じでもいい気がした。これからガッツの人間味がより出てくる場面が増えてくると思うので、どんな感じになるか期待せずにはいられない。
続編とっても楽しみにしています。