我儘という正義 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最高
22話のコンの説得は感動ものだ
本当に大切な物は他の何物にも任すべきではない
自分自身の手で行わないといけない
成る程、それはそうだ
今まで自分の人生振り返って、自分の手で守った物なんて一つもなかった。
自分の命も思い出も居場所も家族も
それらは当たり前の様に存在していて当たり前の様に大切だと思っていたけど、このアニメをみて多分違うんだと気付いた
どれも、自分には不要でどうでもいい物だったんだと
流されてただなんとなく生きていた
山城ではないけど、自分で道を選ばないと本当に大切な物は見つけられない
正しくても間違っていてもだ
この世界にはルールがあって限界を感じるかもしれない
でも、「ルールなんて所詮人が勝手に作ったものだ」と京子は言った
ルールなんて、大切な物は何一つ守ってくれない
ほんと、当たり前だよな⋯
多分みんな呪術を受けて生きている
当たり前の物を当たり前に信じていて、その物の無意味さを隠す「嘘」に気づかずに生きている
「当たり前」という呪術以上に巧妙な呪術はこの世に存在しないだろう
勿論、ルールを破れば様々な人間に迷惑をかけ、苦しめる
でも、多分それで良いんだと思う
それで怖がる奴や迷惑を掛けられる人が居たとしても、それでも力を貸してくれる奴は必ずいる
東京レイヴンズを見てたら分かるけどお互いに迷惑をかけて掛けられて生きている
誰にも迷惑をかけずに生きられる人間なんて居ないし、かけられずに生きる人間もいない
大切なのは迷惑をかける掛けられるじゃなくて、許す事なんだ
若しくは京子の様に同じ様に迷惑を掛けるか、だ。
人間なんて本気で殴れば死んでしまう弱い生き物なんだ
肉体だけじゃなく心も
(強さだけじゃなくて)その弱さをも受けて入れてくれる大切な仲間だからまるで隠形術にかかったように自分を見失っても、見つけ出してくれる
鬼とも会うかもしれないが、大切な仲間とも出会える
大友先生と道満や天海部長は格好いいし、学生時代は笑えるシーンも沢山有る
でも、この作品で春虎が羽を広げた22話は本当に見ものであり、この作品の根幹である
自分の身を差し出して、信じられない者に助けを求める鈴鹿と重なり
自分の身を犠牲にしてでも、愛する者を救おうと決意した夏目と重なる
とても素晴らしい回なので是非堪能して欲しい
この世界の不毛さに辟易し絶望していた自分を救ってくれたこの作品が大好きで、もっと沢山の人に知ってもらえればと思いレビューを書かせていただきました。
もし良かったら、見たり読んだりしてくださいね。