ふの人 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
オンリーワンな新感覚日常系
なんというか、今までに見たことが無いような不思議な感触で、
性質的に対局的な「学園日常もの」と「パニックホラー系」が見事に融合していた印象でした。
ストーリーの軸が日常シーンとホラーシーンとできっちりと線引きされていたにも拘わらず
スムーズな場面切り替えで違和感を覚えることなく視聴することが出来ました。
特に元々の評判を聞いていたので覚悟はしていたのですが、
1話での日常モードからの場面転換は事前の情報統制も含めて素晴らしいの一言で
一気に物語の本質に引き込まれていくような感覚を覚えました。
リアルタイムで初見の人たちにはさぞ衝撃的な場面だったのではないでしょうか。
事前にわかっていていてもあの衝撃は今まで味わった事の無いものでした。
それと刻々と変化する状況をOPやEDに取り入れていくというのも
他の作品で見られる表現方法なのですが、この作品では特に作中の様子を
上手く整理している感じでなかなか毎回気が気でないものでした。
1話では現実をまるで直視できず、めぐねえと空想の上での会話を繰り広げていた由紀が
徐々に覚醒していく様を中心に12話をかけて確実に各々が成長していく課程が描かれていて
最終回ではとても成長した由紀の姿を見ることが見ることができるとても綺麗な終わり方でした。
その反面物語の締め方としてはやや不明瞭な個所があったのは2期を意識したものだったのでしょうか…?
しかしとにかくストーリーのインパクトはこのシーズンでもNO.1でした。
どんなに絶望的な状況下でも力強く「学園生活」を送る姿を丁寧に描き、
日常ものだと思っていたらとんでもない作品だったというサイコーのサプライズ、
まさにオンリーワンの作品といっても過言では無かった様に感じたのでした。