蒼い✨️ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
けも耳と尻尾のフレンズかな?
アニメーション制作:WHITE FOX
2015年10月 - 2016年3月に放映された全25話のTVアニメ。
原作は、アクアプラスによる家庭用S・RPGゲームです。
【概要/あらすじ】
『うたわれるもの』とは、3部作のゲーム作品であり、
『散りゆく者への子守唄』(2002年[PC]/2006年[PS2])
『偽りの仮面』(2015年)
『二人の白皇』(2016年)
『偽りの仮面』は、ちょうど2作目。
前作の主人公・ハクオロたちの戦いの十数年後の世界。
東方の大陸が舞台であり、
TVアニメとしては9年ぶりの続編となります。
前作と同じく記憶喪失の状態で目覚めた青年が、
雪原にて怪物に襲われていたところ、
獣のような耳と尻尾を持ったクオンという少女に救出されます。
クオンは青年にハクという名前をつけて、二人は一緒に旅をします。
旅路の途中、二人は昆虫の怪物駆除や盗賊退治などで、
大国ヤマトの近衛大将や、その属国の姫などと知己を得ます。
程なく二人はヤマトの帝都に到着。
前作の主人公のハクオロと違ってハクは国を導く立場になく、
クオンの後押しで、まずは日銭を稼ぐべく職探しを始めます。
そして、帝都で仕事をしていくうちに(女の子を中心に)仲間と人脈が増えていくのでした。
【感想】
『あー、だるい。めんどくさい。』
『帰ろうぜ。』
『なんで、俺がこんなことやらなくちゃならないんだ?』
主人公は野原ひろしの声でいつもブツクサ言ってて、戦闘力もたいしたことない。
口では散々文句を言ってても自分の不得意な分野以外では仕事が出来るので、問題になってないのですが。
しかしながら、顔も性格も脇役なのに『人を動かす力がある』みたいなことを言われて、
男女ともに慕われて話の中心にいる。周りは女中心に猛者だらけで主人公はその中では多分に最弱。
ゲームだと主人公視点で話が進むので、それでも良かったのですが、
アニメだと第三者視点で眺められることになりますので、
主人公ハクのキャラクターと作中の周囲のキャラからの評価の高さが重ならないように思います。
ハク役の藤原啓治は評価の高い声優ですが、
演技力があるからこそ『働きたくねー』とか言って、いつもため息混じりのハクにイライラする事がしきり。
前作の主役・ハクオロが作品のファンからもハクオロさんと呼ばれてイケメン扱いだったのとは対照的。
それにも理由があって、今作品はストーリー的には完結編への繋ぎ。
ハクが情けない感じの『偽りの仮面』が前編でハクの覚醒後から始まる『二人の白皇』が後編。
セットで考えないといけない作品なのですよね。
だからゲームでもアニメでもこの作品は「俺たちの戦いはこれからだ」エンド。
25話も使ってこれかい!て感じw
1クール目は丸ごと日常コメディで2クール目で戦乱に突入。
しかしその日常編がひたすら長い。日常アニメ好きな私ですがネタが腐ってるので冗長に思えたり。
毎回お風呂。謎の液体が女の子にかかる。妙にホモネタ、BLネタが多い。
客層に合わせたネタなので、多分本当に自分に合わないだけなんでしょうけどねw
前作キャラの初登場回は良かったですけどね。
後半。うん?なんか能力バトルっぽいですよね。
前作もロボットみたいのが出てきましたが、基本的には武芸を磨き上げた人と人の戦争だったのと比べて、
今作は、なんだか特撮アニメっぽい。多分、これも今時のトレンドなんでしょうけどね。
ハクは訓練の結果一般の兵士よりは強くなったのですが、戦闘でもとにかく地味。
ハクオロという優れた指導者と比べるまでもなく、頭がいいという設定の割に策があるわけでもなく、
人より器用で賢い程度の一般人が戦闘に混じって、行き当たりばったりで結果オーライな感じ。え?主人公?
“さすおに”とは逆の意味で、「これでいいのか?」な感が。時々見せ場があるのですが、それでも地味。
ハクの性格と中途半端さは、覚悟を決めた後の続編での活躍の布石なのでしょうけどね。
物語の大まかなポイントを整理すると、確かに正当な続編には違いないですし、
設定も本格的なのですが、キャラ付けやネタ的な部分で好みに合いませんでしたね。
前作も、それほど神聖視するほどでも無かったですが。
正直なところアニメで見るよりはゲームをプレイしたほうが多分面白いのではないか?と思いました。
プレステを持っていない私が言うのもなんですけどねw
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。