たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
SFアニメのリメイクとしては意外と一番新鮮な気がする
「エヴァ」「ガンダム」「マクロス」「攻殻機動隊」「コードギアス」など。。約10年前から、過去のSF大ヒット作のアニメのリメイクが多く作られて、すべて鑑賞しているが、
どれも正当な続編またはビギニングものとして作られているのに対し、一番古参でアニメ黎明期の大ヒット作である「宇宙戦艦ヤマト」を現代的に再構築してリメイクするのは至難の業だと思う。なぜなら、
「古すぎる」からである。
SFファンからしても、「ガンダム」や「エヴァ」とは違って非常に設定や科学考証が陳腐なのは実は「宇宙戦艦ヤマト」にほかならない。
今考えると、何故第二次世界大戦の遺物である「戦艦大和」を宇宙船にしようと思ったのか。深く考えれば考えるほどギャグに思えてしまうほどだ。
そんなヤマトはそれでも当時に与えた影響は計り知れない。だからこそ未だに多くのファンに支えられ新作が作られるのだ。
で、2199であるが、そんな無茶な設定のアニメを最新の技術を使って真っ向から再構築し、成功を収めたのは偏に監督の出渕さんの多大なるヤマト愛にほかならない。
が、難を言えば、時代とは言え少々萌えキャラを入れすぎてしまったせいで後半の展開が非常にミニマムな方に向かっていた気がするし、肝心のデスラーも少し総統としての威厳が薄いかもしれない。
しかしながら、それを抜いたとしてもこの21世紀になって復活させてしかもこれだけ古すぎる設定をそれなりに魅せることのできるようにしているのは賞賛する他ない。