血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
龍の歯医者と戦場、斬新な世界観過ぎてわからん…
前編後編構成になっているそうです。
前編見た感想では、ちょっと世界観設定の敷居が高すぎるのでは? と感じました。
原作は舞城王太郎ですか……。
この人、メフィスト出身の作家ですね。
文体は斬新なんですど、こういう何とも言えない作品をしょっちゅう産んでるんですよね。
西尾維新を更に問題児にしたような感じで、ご多分にもれずこの作品も斬新なのですが……。
どの辺に面白さを見出していいのかよくわからないですね。アクションはいいのですが。
開けてびっくり玉手箱かと思えば、よくわからない暗黒物質?的な感じなので、ずっと戸惑ったまんまでしたw
世界観、戦争、歯の治療に従事する人達。黄泉がえり。色々なパーツはあるものの、歯のアニメなだけに噛み合っていない? ような気がします。
普通のアニメに飽きすぎて、新機軸と言うかアニメに新たなる地平を求めてる方用ですかね。
後半見ました。
{netabare}意外と楽しめましたけれども、漠然としすぎて描きたい所の焦点はぼけてしまっているなと感じました。
というのも、この国において龍の存在がどういうものか、イマイチ立ち位置がよくわからなかっためかなと。
龍は国際条約において戦争への参加が禁じられている、らしい。
なのに国や歯医者達がそれを護り続けるのは、千年続いた契約があるからとの事ですが。
しかし龍の側から国または国民に対して何らかの恩恵があるかといわれると多少わかりにくかったですね。台風食べたくらいでしょうか。
神通力とか神風とか、運命的な操作も絡んでるのかもしれませんが、そこはひとまず考えないでおきます。
歯医者の立ち位置としては、長年続いた伝統を守護する者。という事なのでしょう。戦場とは別に彼らには彼らの戦いがあるという風に感じました。
終盤の大虐殺シーンは思い切った描写だなと思いました。
戦争で人を殺すような輩は、敵も味方も等しく悪。という事なんでしょう。大雑把すぎる気はしますし、戦わざるを得なかった兵士達も一緒くたにまとめて殺意というのはいささか暴挙な気もしますが。反戦という遠回しなメッセージという事でしょうか。少なくともインパクトはありましたが。
正直、視聴後感はあまり良くない気が。
色々読み取れる気はするものの。投げっぱでご自由に想像してくださというこの手の話はどうにもw
せめて、龍に関してもっと何と言うか、確かな描写が欲しかった。
黄泉がえりという要素も、かえって難解になり。チグハグさが増している気がしなくもない。
もうちょっとわかりやすくストレートに…と思いましたが、原作者がこの人では無理な注文かもしれませんねw{/netabare}