ノリノリメガネ さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

シャアアズナブルの生誕

機動戦士ガンダムの前日譚第3章。
{netabare}
本作ではいよいよキャスバルがシャア・アズナブルとして成り上がり、歴史の歯車を回しにかかる、激動の3作目。これまでの中なら一番おもしろかった。

野心のために非情になって突き進むシャアがかっこいいし、でもなんか悲しい。
本来であれば、そのあふれんばかりの才能を別なベクトルに活かすこともできたのかもしれないのに、歴史の被害者とも言えるシャアの孤独な覚悟がとても切ない。

ガルマもドズルもあれでいて憎めないキャラクターでナイスだった。二人とも素直だからかわいいね。
ミノフスキー粒子でおなじみのミノフスキー博士やアムロの父も登場し、兵器開発が進むとともに、連邦とジオンの緊張状態も描かれ、スリルがあってよかった。
本物のシャアとか、リノとか正直かわいそうだったなぁ。
蜂起シーンも派手だったしかっこよかった。
赤い彗星と呼ばれるのもそろそろか。

これはいい戦記物だった。しかし戦記物ってなんでこんなにおもしろいんだろうね。
やはり主人公を必ずしも世界の中心におかないことで物語の壮大さを感じられるからだろうか。
{/netabare}