セメント さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
勝ったなガハハ!
気楽に売れちゃいましょう!
<物語>
「SHIROBAKO」の台頭から業界の内情を描くアニメが増えてくる悪寒がしてたんですよね。
最近の声優は顔出しの機会も多くて業界の花形みたいなところあるじゃないですか。
「それが声優」の時も思ってましたけど、題材を探すとしたら何しろ手っ取り早い分野ですよね。
本作が放送する約1年前に「声優ましまし倶楽部」という漫画が出版されてて、それのコンセプトが"AV女優が2chの伝聞を鵜呑みにして漫画にした"というおざなりなもので当時一悶着あった訳ですが・・・。
本作もAV女優がラノベ作家に変わっただけで大した違いは無いと感じてます。
決定的に違うのは作家が構成を練っているのでキャラは立っていますね。
<作画>
劇中劇の「九龍覇王と千年皇女」略して「クースレ」のPVが作画的見所に満ちてましたね。
キャラデザ・コンテ・演出・作監・原画を松竹徳幸さん、二原には吉成鋼 小堤遥香さんとST.SILVERの面々が制作協力で出張っていました。
完全に「テイルズ」シリーズを意識していて、まさに作画ギャグの好例でしょう。
作画オタクの声優である片倉京ではないですが、見ていて滾るものがありましたね。
<声優>
如何にも次に来そうな若手女性声優を集めてみましたと言わんばかりのキャスティングですね。
イベントも精力的に行っていて、ハロウィンに赤坂サカスで無銭イベントやってましたよね、行けなかったのが非常に悔やまれます。
こういう声優役を声優が演じるってどういう気分なんですかね、他人とは思えない何かを感じそうじゃないですか。
そういえば、放送当時は色々噂されていましたよね、このキャラのモデルは誰だとか。
失礼だと分かりつつ楽しんで眺めてました、黒沢ともよさんや芹澤優さんが槍玉に挙がることが多かったですね。
<音楽>
10話で桜ヶ丘七海が歌っていたデビュー曲は、電波的な曲調が妙に懐かしくフルでじっくり聞きたいです。
<キャラ>
烏丸千歳って「ギャラクシーエンジェル」に同姓同名のキャラが居るんですよね・・・。
特にパロディを匂わせる描写も無く、単純に渡航さんがツインスター隊を知らなかったという事でしょうか、由々しき事態です。
それはそれとして、楽天的過ぎる本作の烏丸千歳はその舐め腐った態度から顰蹙を買うことが多かったですが、なまじ挫折を経験して更生するよりも、寧ろそのまま突き抜けていて欲しかったですね。
自堕落な女の子ってそれだけで魅力なんですよね、どんどん甘やかして良い目を見せて差し上げたい。
可愛いというだけで全てが上手く運んだ前半は頼もしかったですね、後半もそのまま顔の良さだけで周囲を捻じ伏せていって貰いたかったです。
とかく言っても私はこの作品が結構好きで、劇中でお馴染みのバーのモデルとなった「BAR DECE」にも行きましたし、冬コミ(C91)で販売されていた設定資料集も買ってます。
生意気言っててもどこか憎めないタイプ、付き合い方を変えれば或いは最大の友になってくれるかもしれません。