自趣関 さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:今観てる
OPに表される認め合うということの優しさ
本作の魅力はオープニングでも歌われている通り友情と他者に対する愛・理解であり
それらを子供にもわかりやすく大人でも楽しめるような形に落とし込まれている。
様々な動物(フレンズ)が現れるのは人の多様性を表しており、その長所を活かすことで問題が解決されるようになっている。
具体的には1話の紙飛行機、2話では橋作成&サーバルのジャンプ、3話ではトキの飛行、4話ではカバンの洞察力、5話ではビーバーの知識・プレーリードッグの行動力、等である。
各キャラの長所を生かせたのも本作の登場人物たちが他者を尊重する気持ちを持っていたからである。
その中でも特に素晴らしいのは、体力がなくて自虐するカバンに対し発汗による体温調節を指摘し「あなたの強いところがわかってきた、きっと素敵な動物だ」と褒め称えるところであり
まさに『けものはいてものけものはいない』『姿かたちも十人十色だから引かれ会うの』を体現している。
このアニメが人気が出たのも個別化・個人主義が蔓延している現代において他者とのつながり・癒しを求める人達への需要と一致したからではないかと推測される。