いまぐか さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ノスタルジックなSF作品
今作の魅力は、なんと言ってもテーマである「電脳世界」にある。
電脳世界とは、電脳メガネをつけた人だけに見える、現実と少しだけずれた世界。
これは要するに今で言うところのAR技術であり、VRと比べれば劣っているように感じる方もいるかもしれない。
しかしそれを今から10年も昔にアニメのテーマとし、なおかつAR最大の特徴である『現実と重なっている』ことを最大限に引き出したストーリー展開はまさに圧巻の一言。
主人公の優子とそのライバル(?)勇子との関係性や、その他の登場人物たちの成長も見どころの1つだ。
主人公の優子は、温厚で優しそうな小学6年生。金沢から大黒市に引っ越してきた彼女は、電脳ペットのデンスケと共に、ツインテールにごつい服を着た少女、勇子と出会う。
起起起承承転結結結みたいなストーリー翻弄されまくる中で、子どもたちは成長し、何かを見つけ、進んでいく。
私はキャラクターに自分の小さい頃を重ねながら見ました。あなたもきっと、電脳コイルのどこかに、幼いあの頃の自分を見つけるはずです。
電脳コイルの世界は懐かしく、哀しく、そして愛おしい。
見てると涙が出てきて、だけどなんでか優しくなれる。
そんな不思議な作品でした。
蛇足
ここまで読んで下さってありがとうございました。
最後に一つプチネタバレ。
ホントプチなので読んでもあんまり意味ないかもしれないですが、念のため。
{netabare}
めっちゃ泣けます。号給必至です。自分はマジで大声あげて泣きすぎて瞼が腫れてます。
ヒント:胸の痛み
{/netabare}
どうかあなたがこのアニメを思いっきり楽しめますように。
さようなら。