OASIS さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
腑に落ちない結末
アニメ視聴中、どのような結末を迎えるかいくつか想像しながら見ていた。(原作は読んでいない。)
1,友人の記憶が無くなるということは、それ以上の関係になれば記憶は保たれる。つまり付き合って病克服。
2,過去の友人との問題を解決、(具体的には旧友からの謝罪等で和解し、トラウマを解消。)それ以来徐々に病克服。結局お付き合い。
3,友人であっても、記憶が断片的に残るケースがあることに着目。実は友人の記憶こそ記憶が保たれ、友人以下だと記憶が消去されることを悟る。主人公がクラスに病のことを話し、クラス一丸となって病克服に全力を尽くしみんなとお友達に。ついに病を克服する。その中心的役割を果たした主人公とお付き合い。
4,なぜ1週間という定まった期間なのか。実は、記憶がリセットされる直前、日曜日の夜にある行為をしていたからであった。過去の記憶を呼び覚ますような何かを。(小学校時代の親友からの誹謗中傷の手紙を見たなど。)それを回避するようにしてから、病克服。そしてお付き合い。
最終話を見て結局上記のどれでもなく、何のひねりもなく終わってしまった…。おそらく作者は、「好き」「付き合う」「恋人」などの直接的な表現を使わないことに固執、美学を感じているのだと思う。直接表現を避けた部分は共感したいところだが、それにしても「友達」というワードをこれでもかと押してくるこの感じは何だろう。最終回ラストのシーンでは「友達」よりも「大切な人」などの格上げされた表現を使っていただきたかった。これでは最終回のタイトル通りではないか。そして今後の彼らの進展を想像できるような最終回であってほしかった。