セメント さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
二人でお嫁さんになるから・・・
空前の妹ブームを牽引した「シスプリ」の登場から2年経って、今度は双子を題材にもういっちょかましたる!という機運を受けて始まったのが本作になります。
「シスプリ」と同じく読参型企画として連載開始、当初は3組6人の双子だけだったのが、何の宿命か6組12人に増加され、ゲーム化にアニメ化と渡りに船で展開されてましたね。
<物語>
何の事は無いハーレムものです。
双子の恋愛ものといえば、どちらかを選ぶ所に醍醐味があると思うんですけど、本作はどのペアを選ぶかに主眼が置かれていて、その時点で分別の付かない態度が否めません。
結局桜月姉妹の転校を阻止するだけで特に決着は付けないENDとなってましたが、ただの猶予期間の延長に過ぎず、余りに愚かです。
ま~、中学生だし致し方なしか~、とも思うんですけどね。
双子塚なんて思わせぶりな設定が無下になってる気がしました。
<作画>
ささきむつみさんのイラスト、可愛くて素敵ですよね。
アニメの作画は、もう少し頑張って欲しかったかな。
<声優>
一番目立っていたのは一条姉妹、堀江由衣さんと小清水亜美さんですね。
この二人が姉妹というのはなかなかビッグです。
白鐘姉妹は水橋かおりさんと門脇舞さんと豪華なんですが、8話と9話にしか登場してません。
というのも後作の主役を張っているので悪しからずではあります。
桜月姉妹の声優お二人は最近あまりお声を聴かなくて寂しいですね。
<音楽>
曲はeufoniusが担当しています、「はばたく未来」は彼らの曲の中でも上位に位置付く良曲具合です。
<キャラ>
チョコを渡す件とか桜月姉妹が不憫すぎて泣けてきます。
呆けていて名前を間違えた時は流石に擁護できませんでしたね、ってユラキラは私も見分けが付いてない口なんですけど。
ちなみに私は千草姉妹が好きなんですけど、全然出てこないですね。
後作の方でもに蔑ろにされ気味で、ある意味桜月姉妹より不憫と言えるんですけど、そんなとこも魅力の一つです。
薫子に一途な桧山が眉目秀麗、文武両道、徳量寛大、おまけに宇宙飛行士の夢を追いかけるロマンチストとくれば優良物件過ぎて、主人公に勝ち目はないと思うんですけど。
そして、どれだけ無視されても塩対応されてもめげずに話し掛けようとする小坂ですよ。
本作を彩る男子達もひっそりと応援させていただいております。
双子もの、「おねがい☆ツインズ」がそれに該当するのでしょうか。
まぁあれは双子ものかと問われると意見が割れる所ですが、本作は純然たる双子ものです。
斬新なアプローチだとは思うんですよね、12人居ても同じ顔が2人居る訳ですから、数のアドバンテージは無意味に等しい中で。
重箱の隅を突いて企画を捻り出したような当時の電撃G's magazineの姿勢は嫌いではないです。