ハヤブサ さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
子孫への遺産
観終わった満足度で言えば、「聲の形」や「傷物語」程ではなかった‥けれど、この作品は面白い面白くないではなく、観ておく必要がある特殊なものだと思いました。どういう評価したら良いのかが難しい‥「教科書とは、面白いとかではなく必要なもの」的なものを感じたので‥この作品を世に送り出した方々には感謝申し上げます。
‥戦時中をたくましく生き抜くすずさんのストーリー。この作品の中で伝わってきたのが「たくましく生き抜く」「生きてるだけでもうけもん」「生きててよかった」‥の様な、生きている事への感謝が伝わってきました。悲惨さだけでなく、これからを生きていく人へ対してのエールを残している点と、小学生でも観れるレベルまでグロさを控えめにしてある点では、今まで観てきた戦争アニメの中では1番かなと思います。これを小学校の授業中に流しても問題ない‥むしろ早めに流れて欲しいと思います。更にベストなのが、おじいちゃんかおばあちゃんとその孫でこの作品に触れることなのではないカナ‥と思いました。
壮絶な体験をされた先人達に感謝し、学び、その体験を糧にしていく‥それはこれまでもこれからも大切な事だと思います。その意味でこの作品は、観ておく必要がある作品だと思います。
余談ですが、私は歴史モノ(特に戦国と幕末)が好きで、先人達の歴史にはいつも感動させられてますが、この作品も楽しむというよりは‥戦争を通じて、改めて生きているという事を「学ぶ」という色が強めのモノを感じました。
(Blackレビュー)裏を返せば、DVD視聴でもよかったかな。