公心健詞 さんの感想・評価
3.8
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ラストで台無し
最初はすごく面白かったです。
コミカルで笑ってしまいました。
途中で爪という超能力集団が出てきて、その構成員である誇山との所詮は最高に興奮します。
しかし
{netabare} 爪の本部に進入してからはクビをかしげるシーンが多くなってきます。 寺蛇との戦いがあっけなさすぎる。次に誇山と戦うがあっけなく終る。尺の関係かもしれないががっかりした。そしてなにより、この辺りから、作者の「おれすげー」アピールが鼻につきだす。才能のない者たちが必死に努力しているのを「所詮はタレントの世界だな」とあっさり粉砕。主人公は終始いい人で脇に本音を語らせる。そして、敵側は才能があると自分で妄想して結局なにものにもなれない哀れな連中みたいな描写をしていてすごく不愉快になった。俺って才能あるよね、オレってすごいよね。という作者の内面が垣間見えた気がしてすごく嫌な気分になった。もともとこの作者の作品はワンパンマン が新都社でやっていた頃から応援していて、単行本が出た時は何冊も買って友達にくばりました。ネットでも宣伝しまくった。それだけ入れ込んでいました。そして無免ライダーが無敵の海底王に無理だと分かっているのに立ち向かっていくシーンを読んだ時にはマジ泣きしました。ボロボロ涙ながしました。それだけ入れ込んだ作者だけに、すごく売れて、才能がないのに必死に頑張っている連中を見下すような空気が作品にただよったとき、すごくしらけてしまいました。ワンパンマンが絶対的な人気があったのに、この作品がこれだけ評価されないのは、そういう作者の、必死にあがく才能のない一般庶民を見下したような空気を無意識に視聴者が感じ取ったからじゃないでしょうか。自分はそう思います。作画や戦闘シーンはすごくレベル高いので、アクションが目当ての人は見て楽しめるかもしれません。自分はワンパンマンにあまりにも入れ込みすぎていたので冷静に見ることができませんでした。{/netabare}