「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(アニメ映画)」

総合得点
78.3
感想・評価
1107
棚に入れた
6897
ランキング
563
★★★★★ 4.1 (1107)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.0

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ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

世界のシビュラへ、そして戦いは続く

1・2期に引き続き視聴。

劇場版ということで全体的なクオリティーは非常に高い。キャラデザはこれまでに比べると若干スリムで精悍な顔つきになった印象。また戦闘シーンにかなり力を入れており、作画やCG(特に背景)はさすが劇場版。

物語の舞台は海外。シビュラシステムが海外に輸出されるという設定は面白い。これまで内側から見ていたシビュラの在り方について視点を変える、というのが作品の大きなテーマだと感じた。ただ全体的に常守と狡噛の単独行動が多く、群像劇としての出来栄えは1期には敵わない。また海外での任務ということで基本的にドミネーターが使用できず、爆撃や肉弾戦がやたら多めだったのは少し残念。やはりサイコパスの魅力の一つはドミネーターだと思うので、海外でもドミネーターをもっと登場させてほしかった。

基本的にアクションありきで、作品全体のメッセージとしてもやや弱いか。個人的に狡噛の今の立ち位置がとても評価しにくい。狡噛に槙島の横顔を感じさせるあたりの演出は面白い。狡噛は1期で槙島とともに描き切った感があるので、全体的に彼の扱いが難しいのではないかと思った。悪くはないが、やはりテレビシリーズの方が全体的に締まっていた気はする。

展開としてはシビュラの掌で踊らされていた常守たち。常守の言によって民主的選挙を再度行ったものの、今のところ未来への兆しにはやはりシビュラの影がちらついている。今後の常守らとシビュラの戦いが厳しいものになることが仄めかされているが、作品としては本作が一つの区切りと思われる。

1期から久しぶりに夢中になって楽しませてもらったお気に入りの作品。かなりグロテスクな表現や社会派的な要素が強い作品を見るのはすごく頭が疲れるのだが、個人的にこの作品に限っては好きだなあと再確認。

投稿 : 2017/03/21
閲覧 : 350
サンキュー:

10

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