天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ネオSFスーパー英雄(?)列伝13
イナゴによって作物は食い尽くされ、バタバタと人が倒れていく中、今にも倒れそうな老人が天に祈ると雷鳴とともに謎の生物が現われた・・・
というのが冒頭部分なんですが、なんとも不思議な自主制作アニメです。
インドネシアのワヤン・クリ(ジャワ島やバリ島で行われる、人形を使った伝統的な影絵芝居)っぽい、ちょっと日本じゃない感じの作品です。
デザインも東南アジアみたいで、動きも完全に影絵芝居を意識しており、このままNHK教育で放送されてても違和感を感じないような(苦笑)
老人の前に現われた謎の生物は手から大きな虫を老人に与え、それによって人々は飢餓から救われるのですが、やがて謎の生物を人々は神とあがめるようになります。
しかし、人間の欲には限りがないんですよね・・・老人はある日、いつものように現われた神を弓矢でだまし討ちにし、虫を生み出す(?)手を切り取り自ら食物を与える事により大金持ちになります。
まあ、それはよくある話なんですけど、いきなり自動的にレバーを動かせば皿に食べ物が落ちる仕掛けを作ったり、人が空飛ぶ機械に乗って行き来してるって、えっ?てっきり産業革命以前の技術しかない世界の話だと思って観てたんですけど(う~ん)
突然、おごり高ぶった老人の建物が落雷によって破壊され、再び現われる神(まあ、神なら弓矢ごときでやられるはずもないんでしょうけど 汗)
神のサンダーブレーク(違)によって消え去る人々、逃げ惑う老人はついに捕まりというのがストーリーです。
最後まで観ると、あれは神だったのか、もしかすると悪魔だったのかも知れませんが、最後に破滅を予感させる作品でしたね。
なお、製作したのは原田甲斐、そう仙台藩重臣で伊達騒動の当事者のひとりって違う(こらっ)じゃなくて原口甲斐さんが学生時代に作った作品です。
なんか、観てるとハヌマーンが現われて、ウルトラ6兄弟と共に怪獣をよってたかってなぶり殺しにし・・・じゃないですね(ハヌマーン知らない方ゴメンナサイ 汗)それくらい東南アジアっぽいアニメでした。