lll1 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
けっこう良かった
まず、この作品の良いと思ったところは、テレビドラマのようなストーリーと演出です。
私はテレビアニメなのでよくみられる心の声というキャラクターの説明的な心理描写がとても嫌いです。それがこの作品では一切使用されておらず、好感が持てました。
演出面ではコルテオがあれするシーンはまるで映画のようだった、素晴らしい。その他にもガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」を彷彿とさせるようなシーンもあり楽しかった。
次にストーリー。ストーリーに山という山が無かったのが残念。山が無く淡々と話が進む方がテレビドラマ的ではあるし、この作品の良さでもあると思う。ほかにも、ストーリー展開と脚本に粗雑さと弱さを感じた。この作品が2クールで描けていればもう少し丁寧に描けたんだろうか。
次に、キャラクター。とても現実味のある作品なのでファンゴというあまりにもアニメ的なキャラクターの存在はこの作品には不要だった。ファンゴ演じる津田健次郎の演技もとてもアニメ的でナチュラルさが無く癪に障った。むしろキャラクターに成りきっているので、悪いのはスタッフの方でしょうか。
声優で気になったのは、ネロ演じる江口拓也。地声と異なり作った声で演じているので各話毎で微妙に声が違い、安定感もなく演技が一番下手だと思いました。他にもヴァンノ演じる小野大輔。いわゆるアニメ声がいない中彼の声がやたら浮いているように感じた。
良かったのは、フラテ演じる西山宏太郎。とても自然でキャラクターデザイン通りの声が、違和感なく再生され不安な演技も良かった。
最後に作画。アニメーション制作は「朱夏」という最近設立されたばかりの会社。だからなのか良いアニメーターがいないように思え、作画に安定感がなく乱れる箇所が結構な数あり残念。
最終評価は 5 / 10 点です。