なばてあ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
諸要素を綜合する座標としての過去
監督と総作監、ふたりのスーパーアニメータが動かしまくったアニメ。動かしたといっても枚数はそんなにいってないんじゃないかもだけど、原画率がすごく高そう。後半、わずかに息切れしてるカットもあったけど、もとのクオリティがすごいから無視できる。原画だけじゃなくて美術もすばらしい仕事をしている。劇伴もそうじてレベルが高い。EDは作画も含めてすごく良かった。
瑕疵はどこにあるかというと、ストーリィということになってしまうかも知れない。ただこれもそんなに悪いわけじゃないと思う。第6話から第7話にかけてのプロットは奥行きがあって秀逸だった。でも、ちょっとした言葉の選び方でグッと印象が変わっていた気もする。もったいなかったかも。
特筆すべきは過去作品へのほとんど直接的なオマージュ。
{netabare}毎話、なにかしら具体的な名作アニメを参照する展開があって、そういうところも「アニメーターズ・アニメ」って感じがする。ツボだったのは『カリオストロの城』と『ビューティフル・ドリーマー』。{/netabare}
オマージュの仕方も愛情に満ちあふれていて、見ていて気持ちがよかった。こういう作品にこそ「独創的」と言う形容がふさわしいのだと思う。
衝撃:★★★
独創:★★★★
洗練:★★★☆
機微:★★☆
余韻:★★☆