Dkn さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
シリアス&SFホラーの皮を被ったギャグ作品
冨樫義博原作で、90年代の漫画が原作。
アニメ化したのは2011年。全13話。何故このタイミング?と不思議でしたね。
1~3話がプロローグ(地球襲来編)。4話からがオムニバス形式に。
4話からは2~3話続く短編がいくつかあります。主人公・・というか狂言回し的な役割がいて、
そのキャラクター中心に話が進み、各話ごとにスポットが当たる登場人物がいます。
わかりやすく言うと「世にも奇妙な物語」の宇宙人等のSF全振りみたいなストーリー(あってるかな?
断片的に観ても面白いアニメ。悪く言えば主題が無い(プロローグ部分で一度完結してしまうので)
2011年にやってるものの、90年代の原作なのでどこか懐かしさを感じるセンス。
90年代以前のSF作品パロディ満載なので、そういった意味でも面白いかも。
宇宙人らしい倫理観ぶっ飛んだ内容も沢山あってブラックユーモア全開ですね。
それでも嫌味がないのがスゴイ。
富樫さんは、人間社会に人間以外の存在が混じっているという表現好きだなと思います。
何か影響を受けた作品等があるのでしょうけど、全作通して一貫してるのでもはや“富樫節”といって良い。
{netabare}
本編に触れると、すっかり地球に慣れ親しんでる王子御一行(主にクラフト隊長)がスイカ作ったり、
サンプルとるためにカブトムシ捕まえに行く部下2人だったりが笑える。
地球の文化に詳しくなって、クリスマスというのは地球人が一番発情する日なのです。とか、
俗っぽいこと言ってるのにちょっと苦笑しながら楽しんでましたw
{/netabare}
劇伴や主題歌もマイナーで隠れてますが、意外といい。梁 邦彦が音楽担当。
総括すると、ちょいグロの「ギャグアニメ」です。グロ苦手な人でも大丈夫なライトさだと思う。
結構オススメなんですよね。1クールでサクッと観られる、シリアスもあるけれど笑えるアニメ。
{netabare}アニメ版の立花先生もかわいい!{/netabare}