みかんとラッパ さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
晩酌に。ただしラザニアとは相性が悪い酒。
時は悪名高い「禁酒法」下のアメリカ。
シカゴ・マフィアを代表する密造酒を巡る一連の歴史、
「禁酒法」によって結果的に生み出された
マフィアたちの争い。
そうした歴史的な出来事を背景に
”ある一人の男の復讐劇”が幕を開ける。
きっかけは7年前。
あるマフィアの裏切りにより
幼い少年は家族を失う。
それから時は過ぎ、、、、
父を裏切ったマフィア、
そして実行犯の名を綴った手紙が
成長した少年のもとに届く。
「復讐を果たして”生きる意味”を取り戻す」
かつての少年は
友人の作り上げた密造酒を携え、
家族を手にかけたマフィアのもとへと
すり寄っていく。
”すべては、復讐のために”
まるで映画のようなクオリティー。
最終話あたりは
某ファーザー映画をパクッて
「『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲」でも
流れればいいのに、と
勝手に脳内再生してました。
かつて奪われた”家族”を取り戻すために
奔走する主人公。
その一方で
主人公を信じ
今ある”ファミリー”を
必死で守ろうとするマフィアたち。
"It was all for nothing."
{netabare}ああ無常かな。
復讐が悲しみしか呼ばないのはいつの世も同じ。{/netabare}
ラストシーンを含め、
何もかもリアルに感じるのは、
「禁酒法」といった背景などの
舞台装置が非常にしっかりしている点に尽きる。
ただ一発の弾丸に
重みがある。
それを感じさせる素晴らしい作品だと思います。
タイトルにあるように
キツイ酒と共にお勧めの一品です。