血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニコレチホーニハ アニオタノフレンズ ガ タクサンイルヨ イイレビューヲカクト サンキューガモラエルンダ
何やら話題になっているそうなので見てみました。
擬人化されたけものフレンズ達とかばんちゃん(作中唯一の人間?)のロードムービーといった感じですか。
NHK教育系でそのまんま流されててもおかしくないような話ですね。
主人公のパートナーはサーバルキャットですか!
この子カワイイんですよね~。まあ実物は見た事ないですけど、豹をちっちゃくしたような猫っぽい動物で、しなやかなスリムボディーで抜群のスタイルと脚線美は見てて惚れ惚れします。
餌を獲る時の仕草がまたカワイイんですよね~ッ!
はっ、サーバルちゃんじゃなくて擬人化元の話をついついしてしまった(汗
この子もいいですね。1話のワーイウフフアハハッヒャ~アハハハハハハ~~~~~と声を上げながら飛び掛っていく所は何とも中毒性がありますw
しかし何というか驚きましたね。映像的にも話的にも、当初はそんなに大したものとは思えなかったのに。
何故か中毒性がある。何故か惹きつけられる魅力があるように感じます。
噛めば噛むほど美味しくなる。病み付きになる。スルメみたいなアニメです。
私が迷い込んでしまったこの楽園は何なんだ何なんだぁ~?
とまあ、説明にもなってないような駄文レビューですね。
文章ではこの中毒性を上手く表現しきれないと思うので、実際見て見た方が良いのでは? と思います。
また、会話もキャラの個性の出し方も上手いと思いますね。
フレンズの個性は、元の動物の性格や習性を反映したものになってます。
{netabare}石でジャグリングをするカワウソや、熱しやすく冷めやすいスナネコとか、キスで挨拶はプレイリードッグの顔を舐める習性を反映したものでしょうか。{/netabare}元の動物の習性を学びつつアニメを見れる。世界観の謎も興味深い。
ただの萌えアニメかと思いきや、思考停止しながら学習もしくは考察と楽しみの幅を広げられる。
今の段階ではまだわかりませんが、萌えアニメというジャンルよりも更に深い所に切り込んだ凄いアニメなのでは? とも思ってしまいますね。
6話。
{netabare}ライオンやヘラジカ、サイや熊など明らかに強いフレンズが登場しての合戦、かと思いきや全然キナ臭くないw
このままじゃ怪我人出ちゃうよ~って、怪我人すら出てなかったとか優しすぎるwそういう世界観だと思うと安心して楽しめますねw
というか総合力として見るとヘラジカ達の方が強そうに見えないでもないけど、ライオンは狩りを集団で行うイメージがあるのでチーム戦が上手いという事なんでしょうね。それにしても51連敗とはw{/netabare}
7話
{netabare}お料理回。作っていたのはカレーだけど、肉は入ってなさそうでしたね。
まあ肉があるとどのフレンズの肉なんだ~って事になりそうですしね。はい。細かい事は考えないでおきましょうか。
「つまり人類は絶滅したんだよ!!」
「な、なんだってー!?」>ΩΩ{/netabare}
8話
{netabare}普通のアイドル回。今回は脚本がいまひとつだったかも?
今回は5人のペンギンアイドルがお話をして歌って踊って、ってな感じでしたが。何とも話の印象がいまいち残っていません。
毎回どこかで発揮されていた人類の叡智が無かったのも、ちょっと寂しかったですね。{/netabare}
11話。衝撃的展開来ましたね!
{netabare}セルリアンハンター達、アライさんとの合流、パークガイド権限付与、ボスのぱっかーん等色々見所が多かったが
大型セルリアンとの神経をすり減らすような戦いや、みゃみゃみゃみゃーと言いながら木登りするかばんちゃんはヤバかったですね。
取り込まれたサーバルちゃんを救い出す所はエヴァ破を思い出しました。
セルリアンに取り込まれたサーバルは、記憶がなくなっているんでしょうか? かばんちゃんの生死は?
最終話まで待ちきれなくなってきましたね。こんなに続きが気になる作品はいつぶりでしょうか。
四神の位置がずれたのは、火山の噴火、サンドスターの発生を起因としての事でしょうか。
噴火口にて、四神の位置を調整してフィルターを張ったギミックはバイオハザードみたいだなって思いました。{/netabare}
12話。
{netabare}いや、素晴らしい最終話でした。
OPと同時に、今まで出会ったフレンズさん達の群れが現れる演出はとても良いですね。
これまでの旅が全く無駄になっていない胸アツな構成。
野生解放したサーバルが紙ヒコーキで船への誘導を試みる所も良かったです。
ボスの素体は海の底に。ですが、人工知能の核だけは残っていてかばんちゃんの腕に巻き付いてサポート役に。暫定パークガイド権限は生きてるのかな?と思いました。
カバンちゃんはミライさんの髪の毛から生まれたフレンズで、黒い影は誕生瞬間の間際だったもの。
カバンちゃんは旅立ち、サーバルもひょっこりとついていく。1話と同じ流れですが、これまでの積み重ねもあってとてもいい締めになりました。
しかし、あの観覧車は乗りたくないと思いましたねw隣の個室が地面に落ちた時は随分とヒヤッとしました{/netabare}
総評:擬人化した獣達の萌えアニメ、という部分を核としたロードムービー。
旅の最中、困難に巡り合いながらも主人公かばんちゃんの知性を発揮してそれを解決していく話。ただの萌えアニメと思いきや、意外とミステリーっぽいジャンルにもなっていて多角的な楽しみ方ができる。
{netabare}運転席を対岸に移動させる。カフェに人が来ない問題。溶岩に塞がれた地下遺跡からの脱出。家造りのサポート。争いの解決。料理作り。雪山遭難時の対応。
これらの軌跡が、最終話の流れに繋がってくると思うと胸がアツくなる。ストーリー作りのお手本と言ってもいいような話だ。
ただし、運転席を対岸に移した所はかばんちゃんの頭脳というよりサーバルの腕力頼りだし、
雪山でセルリアンが発生した時、桶と薄べったい板が偶然置いてあったのはどう考えてもご都合主義なのでそこは減点。(脚本が総合的に優れているので、減点しても4.5という高さではあるが){/netabare}
欠点は3D作画がしょぼい事だけど、脚本重視でアニメを見ているならそこまで気にならないのではと思います。
本作が大ヒットとなったのは、脚本もそうだけど声優の力も大きかったのではと思う。サーバルちゃんは言わずもがな、トキ、アルパカ、スナネコ、ツチノコ等の演技もすごく良かった。
最終話のアフレコ現場はきっとどったんばったん大騒ぎだっただろう。「けものはいてものけものはいない」まさにこの作品の為にあるような言葉で、博愛主義に満ちた世界だ。疲れた時の癒しを求めている人には本作がきっと合うのではないかと思います。
{netabare}セルリアン型のフレンズ、サーバルの涙、等の伏線は回収されていないがこの辺にさほど問題はないと思っている。
むしろ続きがあればいい謎の残し方くらいに思っている。
最後のシーンで「つづく」という薄い文字があったそうですし、後々期待できそうですね。{/netabare}