四畳半愛好家 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
こんな2人が、このとき限りの関係で終わるとしたら、全ての物語はこの世に存在できないだろう。
素敵なセリフです。
「孤独」な2人が出会い、惹かれあっていく…ロマンチックなボーイミーツガール系ファンタジー作品の力作。制作は京都アニメーション。
作画のレベルの高さは相変わらずで、バトルシーンは非常によく動きますし、キャラの表情も豊か。
二次元世界に限ると、「メガネっ娘」に否定的な自分ですが、今作のメガネヒロイン…非常に可愛いです…。
メガネ…ありだな…。
物語も決して平凡なものではなく、終盤の展開もなかなか新しい気がします。個人的に、かなり引き込まれました…。伏線もかなり張られていて、視聴後に色々考察できる作品でもあります。「訳わからん」の一言で片づけるのは勿体ない力作だと思います。
女キャラは可愛く、男キャラは格好いい。(良くも悪くも京アニキャラデザ)
作画は丁寧で、音楽はOPもEDもかなり癖になる。
茅原実里が歌うOP「境界の彼方」は、2人のことを歌っているように感じます…。孤独で忌み嫌われる存在の2人が、互いを受け止めることで惹かれあい、「生きる喜び」に目覚める…。まさにこの物語そのものです。
存在を忌み嫌われていた2人は、きっと自分を受け止めてくれる相手、自分を必要と感じてくれる相手を求めていたんだと思います。そう感じさせてくれる印象的なシーンが最終回での栗山さんの最後のお願いです。{netabare}
境界の彼方が秋人の中に戻り、栗山さんが消えるとき、栗山さんが最期にお願いしたセリフが「ありがとうって言ってください」でした。
そして秋人の「ありがとう」に対して、「嬉しいな…嬉しいな」と泣きながら喜ぶ栗山さん…。(自分はここで号泣しました。)忌み嫌われていた栗山さんは秋人に感謝されることで、「生きる喜び」を見出していたように感じます。最後は逆に秋人に「ありがとうございました。」と言って消えてしまいます。
栗山さんにとって自分を受け止めてくれる存在が秋人であり、秋人にとっては栗山さんなんだと思います…最高のカップリングじゃないですか!
「このメガネをかけてくれないか?」をこんなにロマンチックなものに感じさせてくれる2人…最高のカップリングじゃないですか!(吐血)
生き返った理由は色々読んでもはっきりとはしませんでしたが、生き返ってくれてよかったわぁ…本当に。
{/netabare}
最終回を経て改めて聴くと…本当に素敵なOPです。
総評:
欠点が非常に少なく、万人にオススメ出来る、完成度の高いアニメだと思いました。
「恋愛アニメ」ではないけど、恋愛要素のあるバトルアニメを探している方、この作品の2人なんかお気に召すのでは??個人的には、アニメ史に残るような、2828カップリングの一つだと思ってます!