nakagi rin さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
いつか、またはあの日、青くて黄金色の空を
「とある飛空士への追憶」
視聴させて頂きました。
原作は犬村小六先生による、ライトノベル作品です。
身分違いの恋物語は数知れず。
この作品も、その中の一つだと思います。
国のお姫様になる立場のファナと、傭兵飛空士乗りのシャルル。
物語の骨子は、シャルルがファナを国へと連れて行く間の空の旅を描いていますが、この二人が共に過ごした旅の時間はほんの数日間でした。
互いが互いを、確かに想っている。
そのことも、たぶん相手に伝わっている。
絶対一緒にいたいはずだけれど、最後の最後で、首を縦には振れない。
それは時代のせいかもしれないし、戦争のせいかもしれないし、立場のせいかもしれない。
最終的に二人はさよならを余儀なくされます。
その後、二人が再会できたかを想像してもみましたが、たぶん二度と会うことはなかったのだろうなと思います。
もし再会できていたら本当に嬉しいけれど、きっと互いを忘れらないまま、たまに思い出したりしながら、やっぱり会えなかったんだろうな...
そう思ってしまうほど、この物語の時代背景はシビアでした。
そしてそれは、二人もわかっていたんだろうと思います。
わかって手を振っていたんだろうな、そんなように思います。
かなり抽象的になってしまいましたが、とても好きな作品になりました!
飛空機での戦闘シーンも白熱でした!
どうか二人が、幸せな人生を送れますように。
以上、感想でした。
P.S:見終わった後に残る余韻の種類はいくつかあると思うのですが、この手の作品から受け取る余韻は、なんとも長く引っ張ります。この気持ち、わかっていただけるでしょうか。