ポッチャマン さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
普通に楽しめた。
少し、レビューのタイトルに困る作品だなと思いましたが、結果的には普通に面白かったです。
まー、所々の雑な展開もあるけど、ここのレビューでわざわざ細かいとこまで突っ込むほどのものでもないかなと。
テーマとして、物語性の濃い戦争ものとしてもアニメらしく、動きの面白いファンタジーものとしてもどちら上手くハマっていたと思います。
主人公はイゼッタとフィーネ姫の二人で、少女が姫のために忠誠を誓って戦うというシンプルさ。イイね。二人の友情を越えた関係はとても魅力的でした。
でも、史実の世界大戦をやたらリアルに絡めて来てるので、幼稚な感じではなくて、(あまり銃器など、戦争ものには詳しくないですが、)きちんと世界観を描いていたと思います。
イゼッタが魔法を使えるということ以外、普通の少女なのになぜ戦う?とか、なんで姫様だけに動かされてるの?とか、最初は思ってましたが、魔法と科学を交えたシュミレーションを観てるみたいで、意外と後半には入り込んでました(笑)
物語が進むにつれて、小国であるはずのエイルシュタットがどんどん戦勝していくから、最後は敵国を倒す熱い展開と間違って思ってました。なるほど、もっと童話チックに収めていくんですね。ここらへんはハガレン以降、最近よくある纏め方かな。多分、7話くらいから、人によって脚本の好き嫌いがハッキリすると感じます。ギルティクラウンなどと同じ、吉野さん独特の方向性で、展開が飛躍しやすいですが、そこは慣れ?
{netabare}
少しネタバレしとくと、みなさんの仰るとおり、
敵国のゾフィーは、この作品唯一の難点かなと。もう一人の魔女というのはもっと早くから用意しとけとあれほど(ry しかもクローンてw
中盤から魔女の伝説と今のイゼッタたちとを絡めた描かれ方をしているようですが、あまり分からなかったのは僕だけでしょうか。
個人的な意見としてもうひとつ、第8話はそれまでとは少し雰囲気の違う、リッケルトとビアンカの切ない描写があったので、あと少しだけでもこの二人のかけ合いがあれば良かったと思います。私的に、スパイと近衛の出会いに惹かれたので。全体を通してそこまで駆け足にはなっていないだけに、惜しいです。尺の理由もあると思いますが、イゼッタ、フィーネだけでなくその周りの人たちにも、もう少ししっかり心情描写があると、なお良かったと思います。{/netabare}
まぁしかし見どころは多く、作画&動画共に最高なので、1クールにしては悪くない良作です。