esso-neo さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
僕は、知らない
伊藤計劃曰く、我らの世代の絶望とは週末が続くこと。発展も滅亡も許されない日々のこと、だそうで。
つまりは読者にとって警鐘という形になる作品を映像化。制作会社がぶっ倒れようが彼らは意地を通して上映させたようで。ありがとう
いわゆるSFの構造である知的好奇心の快感、世界変革のラストなんてものを踏襲しつつ主人公の一人称視点で話を進めていく。原作から生い立ちや「メタヒストリー」という単語をオミットしてなおかつ軸はぶれていない。こいつはいい、他とくらべればあまりにも伊藤計劃であり、アニメでありながらロトスコープに迫らんとする写実性に突き進んでいる。普通逆だろ。
迂闊な変更がないからこそ、そこに選ばれた画面の1つ1つが布石として効果を最大限発揮し俺の胸をかき乱した。たまらんばい