デリダ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
現実的な異世界冒険物。二期を熱望。
原作未読です。
他の方のレビューでも言われてますが冒険物と言えるほどのストーリーの展開はありません。
進行もかなり遅いです。(僕的にはそこが特色でツボだったんですが)
超展開やグイグイ引かれるみたいなのにはイマイチかけますね。
なんでこんなにもそう言われるかというと
火を起こすとか洗濯だとか、他の作品ではカットされてしまいそうな
ルーチンワークを大切に描いてくれます。異世界日常、、、?
でもそこはちゃんとマンネリ化しないように工夫してます。
静かで大人びた作品が好みの方にはオススメな作品です。
逆に超展開や情熱を求める人には少し物足りないかもしれません。
少しだけサヴァイヴとか思い出しちゃって懐かしくなりました。
私たちはどこからやってきたのか?
どんな世界にいてどう今いる場所グリムガルとは違うのか
そこのところはあまり描かれません。
異世界冒険物鉄板展開で言えばまず生活様式の違いや
文明の差に四苦八苦するところですがどちらかといえば
幼さや自らによるところで苦悩します。
冒険者になるもののろくにゴブリンすら倒せない、
実はめっちゃ強いやんけ!みたいな
最初血にすごく過敏になる内気なキャラと
焦ってやりすぎる人がそれぞれ描かれてたとこに引き込まれました。
作画は安定してますがそこまで動きに強いわけでも物語を強く彩るわけでもありませんが
背景は終始水彩画のような淡い描き方をしていて光がとても綺麗ですね。
木の間の木漏れ日だとか街並みだとかが戦闘シーンでも綺麗に描かれてて
なんだかそこが良かったです。
主人公たちが辛く苦しい場面であっても世界は何一つ表情を変えないのは
なかなか見ていてハッとさせられる部分でした。
ただ強いて言うのであれば、背景が水彩風の一枚絵なので
基本的に動かすことがなくせっかくここまでこだわってやったのならば
この状態で最後の木漏れ日があるシーンだとか木をざわめかしてもいいのでは、、?
とか思っちゃいました。
前回同じ場所を訪れた時は雪が降っていたので。
何気なく季節を描いてくれてるのはこの作品のあまり目立たない魅力かもしれません。
あとこれは私的なことなのですがよく山を登るんですが
地図を読んで日暮れ時間を見て予定を計算したりするんですよね。
マップ見たりしてましたが、実はこの計画立てるの意外と時間かかるんですよね。
そこらへんそんな描いても面白くないかもしれませんが、
もし描かれてたらすごく共感しました。
でもこの物語は基本ヒューマンドラマなので、そこをやはりプッシュしたいです。
出来れば完走をお勧めします。
そうでないと逆に山で遭難しました!みたいな印象だけになってしまうと思うので。
キャラも結構魅力的だったかな、特に男性陣。
女性陣はユメちゃんの趣味が実はロッククライミングで一気に惚れました。
登れる女はイイ!(確信)
この作品が気に入った方にお勧めしたいものは
新世界より、ログホライズン、無人惑星サヴァイヴ、狼と香辛料、無限のリヴァイアスとかをお勧めしたいです。
できるなら語り合いたい、、、笑