赤緑 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
演奏と結末は良かった 良いところと悪いところが極端
実はリアルタイムで観たので時間が経っていて記憶があまり残っていなかったんだが、他の方のレビューを読んで少し思い出してきたので書いてみる。
漫画原作。男子中学生ピアニストと女子中学生バイオリニストが出会うところから物語が始まる。
音楽については、点数のとおり最高だったと言っておく。
特に、ラストの演奏シーン。これ、実は私がピアノ曲の中で最も好きな曲だ。
前情報が無かったので、この曲が来た時に脳が震えた。
他の演奏シーンも、迫力があった。演奏者の緊張感が伝わってくる。
ちなみに私は楽器はほとんど弾けないが、生演奏は好きだし、ちょっとだけ音楽やってたので少しだけ分かる。
後はネタバレになるので隠す。
{netabare}
良い点。
結末は感動した。
演奏のこともあるけど、手紙が出てきて、やはりそうなのか、と。
ハトと少年から始まって、ショパンのバラード第1で終わる。
この選曲は良かった。
悪い点。
ギャグを含めて、強引さを感じる。
主人公のトラウマに関するエピソードがどうにもクドい。
全体的に、キャラクターに感情移入しにくい。
音楽家が特殊な人種だから?(それにしては音楽やってないキャラも・・・)
それとも本作のキャラクターの性格がおかしいから?
最大の難点は、
前半、ギャグで流血をするシーンがあって、
後半、ヒロインが病気のせいで流血するシーンがあること。
人が死ぬレベルの流血をギャグでさせておいて、
人が死ぬレベルの病気を描く、というのは、意味が分からない。
完全なギャグなら、別にいうことは無い(いや、暴力ヒロインはあまり好きじゃないから言うことある)。
でも、同じ作品の中でこの2つの表現が使われるのって、やはり違和感しかない。
分かれよ、って? いや、こういうのは許しちゃダメでしょ。
感動のためなら何したっていいってのは大間違いだ。
{/netabare}
納得できないところは多数あるが、
演奏家の描写は素晴らしいので、そういうのに興味があるなら観る価値はある。
物語:
マイナスも多いけど、評価できるところも多いので点数高め。
作画:
演奏シーンは迫力ある。
ちょっとクセのある絵柄(おそらく原作由来)だけど、絵はきれい。
淡い色合いが良い。
声優:
普通。
音楽:
最高。
キャラ:
ちょっとヤダ。