ねごしエイタ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
高レベル会話みたいなやり取りがある大人向きアニメですかねぇ。
初日昼間、見に行ったです。平日昼間で、満席に近い客数だったので驚いたです。題名の通り、虐殺シーンR12の多い内容があって凄まじかったです。それ以外では、人間の言語器官に置いてどこか深い意味合いを表すとでもいうようなアニメだったです。その内容、難しいかもです。
いろいろな場所での出来事が折り重なるとでもいうのかなぁ?です。そこから、主人公のクラヴィスに偉そうな人たちの質問攻めの場面が、間のいろいろな展開を挟んで最後の場面につながるというものだったです。
世界の内乱で、虐殺が起こされているところに必ず、ジョン・ポールという人物の関与があるということで、クラヴィスと同僚のウィリアムズが、ジョン・ポールを捕まえる使命を帯びるです。で、ジョン・ポールが最後に接触したルツィアという女性を張り込み関わることで、話は進むです。クラヴィスは、ルツィアに惚れるみたいだけど・・・だったです。
人口筋肉、オルタナ、ナノディスプレイ、痛覚マスキングと言ったいろいろな用語、その現場が出てくるです。
{netabare} オルタナ、ナノディスプレイは、ハーモニーのWatchMeを思い起こすというのか?コンピューターのように自分が見た人物をスキャンするとでもいう、テクノロジーのようだったです。
痛覚マスキングなんか麻薬、ドーピングのようなもので、重傷であったとしても痛みを感じないというものだったです。その極端な例は、終盤に差し掛かるとクラヴィスの乗った輸送ヘリが撃墜された後の場面で誰でてもわかると思うです。
戦闘前にクラヴィス達が、痛覚マスキングなどリアルに施される場面があるです。それは、相手が誰だろうと殺すことに違和感を感じさせない非人道的な精神状態にするドーピングも施されるです。
クラヴィスとジョン・ポールが対面したとき、ジョン・ポールが訪れた地域にとった紛争を起こさせる方法は、言語法式だったか?特殊な言葉で人間の心の奥底に誰もが持っている悪い感情を引き出すというものだったです。{/netabare}
まるで、ハーモニーでミァハが、多数の人を何かの暗示に懸けて自殺させた場面を思い起こすです。
そこから、場面が2回ほど変わりとジョン・ポールを追い詰めていくけど、仲間同士のもめ事まで起きたり、話は思わぬ方向にだったです。
このアニメの世界においてあらゆる場所で、都合の良いものだけ人々に報道などで伝え、都合の悪すぎるものだけ、何もなかったように隠ぺいするとでもいうのか?を感じさせるものがあったです。世界の先進国とテロ組織などもそうなのか?です。
それは、平和な国と戦争の虐殺などをする国を分けて、平和な国に絶対に被害を及ぼさせないというある意味、ジョン・ポールの行動を正当にする内容が、これまでクラヴィスの聞いた会話で私には受け取れたりもしたです。
気になったのは、「仕事だから」という言葉で、なんでも正当化してしまうクラヴィスのしてきた行動は、虐殺をも正当化してしまうところがあったことです。言葉や何かのせいにして現実を無視するのは、このアニメに限ることではないと思ったです。
初めのほうに戻り、「これでいいのか?」と思ったりもしたけど、クラヴィスが出した答えは、正面から真実から逃げないで、自分が背負っていく覚悟というか?使命を受けていたみたいだったです。