どどる さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
とても良いアニメ化
原作ファンとしても納得のいく素晴らしい作品でした。
まどマギと比べられることが多いように感じますが、作品の作りとしてはバジリスクといった作品の方が近いです。
この作品のもっとも素晴らしいことの1つは、ナレーションによる説明を排したことです。
いくらかは映像では説明が困難な部分が当然生まれてしまうのですが、今のはどういう意味だろう?と考え込んでしまうようなシーンもなく、ちゃんとアニメーション作品に落としこまれています。
{netabare}
内容としては、女の子がおいしいご飯を食べたり仲良くしているのを見るよりは、死んだり怪我をする方が好きな人向けです。さらに言えば1人の主人公がひどい展開に立ち向かってゆくカタルシスを求める話でもありません。
敵がどんな悪党であっても主人公が敵を殺害するのは自衛の結果。そういう作品ではありません。
この作品の最終決戦は自衛でもなく、誰かが幸せになるための戦いではなく、必要もないのに個人的なうっぷんを晴らすための私闘です。
とどめも戦いの中で自然と殺害してしまうのではなく、気絶して、無力な女の子になったところを刺殺です。
「敵は魔法少女をたくさん殺した憎いキャラクターだ」
と感じる人よりも、
「ほかの方法で制裁する道を取ることもできたが、自分が納得するために、自分の手でちいさな女の子を殺すことを選んだ」
と感じる人の方が、この作品の視聴者としてはストライクゾーンでしょう。
私は大好きです。
{/netabare}