Dkn さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
拝啓、わたしの王子様。
*☆*:;;;:*☆**☆*:;;;:*☆*
子供の頃から好きな薬事を学び
自分の足で歩いていけるのだと
心躍らせる18の頃、
真っ赤な林檎と言われていた
わたしの赤い髪が物珍しかったのか、
自国の王子に愛妾になれと言われます。
国を逃げ出したわたしは、
森の中であなたに出会いました
生まれ
眼の色
髪の色も、
ちがう色をした――わたしの王子様。
あなたに出会ったその時から、
私の運命は色づき始めたのかもしれません。
*☆*:;;;:*☆**☆*:;;;:*☆*
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――な ん で や ね ん。
「白雪」はそんなキャラじゃないデス。
『京四郎と永遠の空』のパロをやりたかっただけー。
(仕切り直し)
本作はヒロインと王子の恋物語で、
本作の相手役、「ゼン王子」は顔が良い第二王子。優秀な兄がいる為、玉の輿に乗るにはうってつけの物件でも、
如何せん年頃の男の子で、手の届く場所に最高の相手が居ながら煮え切らない。が、冷静で行動的な面もある。
鈍いことが物語を複雑化させ恋を引き伸ばす奴らと違い、胸キュンを与えることが王子様の使命だからですね。
そして本作の主人公「白雪」は、国を追われる理由になった「愛妾にしようとしたラジ王子」の元でも、
彼を骨抜きにして、なんだかんだ居場所を作り幸せに暮らしそうだと思う程たくましく格好いい女の子でした。
個人的に王子様に救われる王道ストーリーで無く、愛妾にされるストーリーからの逆転劇も観たかった気がします。
最近「乙女ゲーム」の主人公や、当て馬の悪役令嬢に異世界転生するジャンルが流行っていて、異世界転生したら
「私ならこうやって行動する」をifストーリーで派生させる作品群で、殆どは読んでいて途中で飽きが来ますが
消費するコンテンツとして読み易く、有名な演劇の配役や結末をアレンジした物を観て差を楽しむ感覚に近い。
世界観を擬似的に共有し、主人公を変えていく系譜はネットでファンが楽しんでいた「SS」=二次創作でしょう。
流行りの異世界モノはこのパターンが多く、SAOシリーズの派生作、「GGO」も感覚的には近かったように思います。
少女漫画に限りませんが、こと少女漫画に関しては、ほぼ全てが恋愛ベースなので上記の感覚は多くなります。
主人公が薬剤師である設定や、現代と中世を織り交ぜた世界観が王道少女漫画作品のイイ調味料になっているので、
真っ直ぐな眼差しをした赤髪主人公の身分違いな恋をキュンキュンしながら楽しむのが正しい楽しみ方です。
現在も連載中なので、続編(3期)があるとしても恋の結末をアニメで観られるのは先になってしまいそうかな。
単に、赤髪ショートの頑張りやな白雪ちゃんが好きなだけなんで、いつまでも待ってられます。早く頼む(?)