Derp さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ほくほく......熱い作画
コメディのような、スポ根のような、日常系のような、名状しがたいアニメでした。
基本はスポ根なんですけど、キャラクターが結構ぶっ飛んでたりするので、単なるスポ根モノではないなと思いました。
卓球の試合や練習のシーンの作画に気合が入っていて見ごたえがありました。
ノンストップでヌルヌル動かすというよりは、ストップモーションを駆使し、表現を誇張して迫力を出す感じです。ケレン味もめちゃくちゃきいていました。
卓球のシーンは見ていて非常に気持ちよく、楽しい作画と演出でした。
個人的なこのアニメの一番の見どころは、オープニングの途中でその回の見せ場のシーンが少し挿入されているという演出で、台詞も入っていてこれがとてもかっこよかった。タイミングとか含めて面白い演出でした。
オープニングテーマの序盤は日常系アニメっぽいゆるめの感じですが、サビになると急に熱い感じの曲調なのも面白かったです。サビの部分の映像も熱いですね。
エンディング曲をオープニングの映像に合わせている回もあって、面白いことを色々やっているアニメでした。
ストーリーとしては、そこそこ強い中学の卓球部に、県ベスト4の実力だった「こより」が転校してきて実力を見せ、部のエース「あがり」が焦り始める・・・といった感じの導入です。これだけだと完全にスポ根アニメです。
しかし、真剣なスポ根モノとしてはやや戸惑いがあるし、コメディとしてはわりと真面目なシーンが多い、日常系にしてはスポ根しまくってるということで立ち位置がわかりづらい作品でしたが、独特な味がありました。スポ根+コメディ+ハートフルストーリー的な感じ?
また、これだけ個性的なキャラが多いにも関わらず、卓球において奇想天外な技を使ったりするわけではなく、普通にプレイするあたりもなんか良かった。ケレン味を出してるシーンもあるけど、謎の技を使ったりはしないスタンス。
そしてこのアニメのBGMは良曲揃いという感じでした。ユーロビートっぽい曲からダブステップっぽいのまで色々。
前述の通り、どこかで傑出したアニメではないのですが、ブレることなくこの作品の哲学を貫いているところが好みでした。
1度観終わってからもう一回観たくなりました。
パンツで他のキャラの事を呼び、ほくほく言いつつ解説をしてくれる出雲ほくとが個人的には一番お気に入りのキャラでした。
【良い点】
+奇抜だが素朴なキャラクター達
+卓球シーンの迫力
+可愛らしいデザインとは裏腹に熱いストーリー
+BGM
+オープニング途中に本編のハイライトがある
【悪い点】
-根本にある物語に特筆すべき点がないこと