ゼルミナ さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

これは「ニューシネマパラダイス」だ！（プリキュアファンにとっての）

我ながら凄い名画を引っ張り出してしまったなぁという怯みはある。
しかし、若いころに「ニューシネマパラダイス」を観たとき、「ただでさえ素晴らしいこの映画の、元ネタ全部観てたらどのくらい感動するんだろうか？」と、思った事を思い出したのも事実。

若い頃の自分への答え＝こんな感じだよ！

チームの分断という危機を乗り越え、仲間の大切さを確認したところでの再会、そしてOP曲をバックに新規画での必殺技！
（敵も最終形態に律儀になってくれるのもまた嬉しい。）
興奮さめやらぬ間につくつけられる絶望と、そして…（涙）

全体を通じて「プリキュア」のフォーマットが大切にされているのが観ていて安心するし、多すぎる（21人！）キャラクター個々の動きにも気配りが行き届いていてスゴイ。
繰り返し観たくなる、観るたびに発見があるのは名作の条件の一つだと思っているが、そういう意味でも本作は「名作」といっていいだろう。

単体のアニメとして（単体で観て欲しくはないが…）も、劇場アニメにふさわしいスケールの大きな画の作り方、アクションの水準は高いと思う。
キャラクターの表情も素敵で、しかも声優陣が一年以上演じ続けている役だけに円熟と言っていい芝居を見せるのも快感。

それにしても2016年の一年で無印～はとプリ～スイプリ４話まで観て、本作を観た自分でもこれだけ感動したんだから、数年がかりでプリキュアシリーズを追いかけ、守り続けたファンが劇場でこれを観た時の感動でどのくらいだったんだろう…？
ああ、また新たな疑問がっ
とはいえ、この疑問には答えられないし、答える必要もない、かな。