わたぐもパウダー さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
譲れない戦いが交差する。
なのはシリーズの中で最も素晴らしい出来のA's。
普通、バトルものというと主人公サイドに感情移入してしまって、敵サイドはあくまで敵という認識になり、応援できませんよね。
しかし、このA'sははのはサイド、それと対立してしまう闇の書サイド両方を応援してしまえるような作品なのです。
というのは、それは、どちらも究極的な『戦う理由』があるからです。どうしても譲れない思いがあるからです。絶対に負けられない戦いがあるからです。
繰り返しますが、バトルもので二つの陣営があったとときには、ほとんどの場合、どちらかどちらか一方を応援し、勝つことを願います。その場合は心の中で、あるいは設定上で、応援できない陣営は『敵』と認識してしまっているはず。
だけどどうでしょう。この作品にはその絶対的な『敵』がいないのです。応援できない『敵』がいないのです。両陣営どちらも背水の陣の中で精いっぱい自分たちの想いを貫いて戦っている。
これこそ真のバトルアニメだと思いました。