oxPGx85958 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ていねいに作られた佳作、プラスちょっとだけアルファ
小澤亜李が『月刊少女野崎くん』とよく似たキャラクターを演じている、ということで、続けてこれを見ました。あちらが女性向けっぽいのに対し、こちらは標準的な男性向け萌えアニメ寄りという違いはあるものの、鈍感な男の子に思いを寄せて空回りする女の子であるのは同じ。物語のフォーマットもほぼ同じで、比較しやすい2作でした。
『月刊少女野崎くん』の項で、佳作どまりが運命づけられているという趣旨のことを書いたのですが、こちらもほぼ同じ感想ではあるものの、こちらの方にはそれを突き破れるポテンシャルを持った狂気がほんのちょっとだけはあったような気がします。実際に突き破ったわけではないけれども、そのポテンシャルが見えた、というていどに。
アニメに何を求めるのか、というところに行き着く話なんだけれども、こっちの方が、ほんのちょっとだけ、見る価値が高かったかな。『月刊少女野崎くん』は安全路線を取っていた、あれほど変なキャラを揃えておきながら、実は良識の範囲からまったく出ていなかった、ということがよくわかった、ということが大きな収穫でした。