血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
リベンジは、リベンジはどうしたアァァッ!
バーン様風に言ってみました。
いわゆるリベンジ系恋愛アニメですね。
主人公政宗はイケメンでナルシストキャラで、ヲタク的にはちょっととっつきにくい感があるのですが……。実は元デブで、ヒロイン安達垣に振られて豚足というあだ名を付けられた過去があります。
本作はこの腹いせに、イケメン化した主人公がヒロインを惚れさせ。彼女が本気になったが最後、自分の正体を彼女に明かして最高の形で捨てるという『デッド・オア・ラブ作戦』を決行する話だそうです。
ラブコメなのに動機が復讐……。後ろ向きで姑息な話ですが、当初の印象は意外と良かったです。
ヒロインがいかにもな高慢ちきキャラで、しかも告白してきた男子に変なあだ名をつけ、公開処刑した上で振る(これ酷いな)ので「残虐姫」と呼ばれているそうですが……。
これは一度痛い思いをしたほうが良いと思い、つかみとしてはまあまあの好印象でした。ええ、つかみはですね。
5話…。
{netabare}何かどうにもね…。主人公が本当に復讐したいのかどうかハッキリしないんですよね。
本来の目的は惚れさせて、その上で振る事。
なのにメルアド交換とか些細な事にビビり過ぎだし相手を落とすのに少女漫画を参考にするとか安っぽすぎ。
復讐する覇気が大して感じられないのよね~。まあOPの内容見ると普通にくっついちゃう路線っぽいですしね。正直テンション上がらない。
覇気のない半沢直樹とか、見ても面白くないと思いまっせ。
キャラの魅力は、メイド>>男の娘>>その他。ヒロインと主人公はもうちょっと頑張れ。
それと、恋愛で復讐するからサブヒロインを付き合えないって言って断るのはどうかと思う。
落とそうとしてるターゲットは本命じゃないんだから、それを理由に断るのはやっぱ相手に失礼なのでは。
家の事情で大っぴらには付き合えないとか(実際爺さん厳しかったみたいだし)、とある事情が終わるまではデートもできない。メールくらいならとか、他の適当な理由付けて誤魔化しといた方がいいのでは、と思いました。{/netabare}
12話。リベンジしてねぇ!
{netabare}12話もあったのに全然全くリベンジしてませんね…。タイトルに偽りありと言ってもいいのですが。
おそらく作者は、対立しつつも反面、だんだん引き合っていくみたいな二人の関係を描きたかったんでしょうね。
そういう意味で、このリベンジというのはタイトル詐欺で、本命は直球勝負の恋愛だったんでしょう。
まあ、これはいいです。ダメなのはそれがあまりにも引き伸ばされていた事。他のヒロインを登場させて無駄に決着を先延ばしにしてしまった。
リベンジを踏みとどまり、早期の段階で誤解を解かせた後は、「二人がくっつくか否か」という次のステージに進むべきだったのでは。
また、キャラもイマイチよくはなかった。ビジュアルはまあまあだったんですけど。
主人公は復讐するする詐欺を横行させすぎですし、他のヒロインに言い寄られて「好きでもない子に~」とか言ってる所もあって、あまり印象はよくなかったです。病弱なネコを探しに行く時にヒロインに告っている所は、流石に時と場所を考えろ!って思いました。
ヒロインは男に酷いあだ名をつけて振るのが特技。憎まれ役としてはいいんだけど、後半出てくるデブにデレデレなのは意味がわからなかった。
太っちょなマサムネが実は好きだったんだよ、的な展開にしたいのが見え見えといえば見え見えでしたが。ガソウカネツグと、名前が明らかに違う所に気づかないのはどうかと思いますし。
第一あれではただのデブ專にしか見えん!
サブキャラはかわいかったんですけどね。特に師匠が……。メインがダメすぎた。
シナリオ的にもキャラ的にも、スイスチーズの様に穴ボコで魅力があるとは思えなかったです。{/netabare}
反目したキャラが惹かれ合う、というコンセプトはいいと思うんですけどね。
以前「彼氏彼女の事情」というのがありましたが。あれはいい感じにバチバチっと火花が散っていた。リベンジ系とは言いにくいですが、思い切りのいい恋愛ものだったと思います。(まあ後半から微妙になってたんですけど)
後から指摘されて気づいたのですが(どらむろさん感謝です)、あの作品でもかつてチビでデブだったが高身長のイケメンになってバカにされた女を見返すという話があったそうですね。
これは状況的に設定が一致しすぎていますね。作者さんがカレカノを参考にしたかどうかは知りませんし、それを咎めるつもりもないですが。ちょっと気になってしまいましたね。