「幼女戦記(TVアニメ動画)」

総合得点
93.9
感想・評価
2194
棚に入れた
10559
ランキング
9
★★★★☆ 3.9 (2194)
物語
3.9
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

EGA2:50 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:今観てる

神(存在X)による陰湿な嫌がらせに抗う転生サラリーマン幼女の物語

◆あらすじ
統一暦1923年6月。
金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは帝国軍士官学校の最終課程、
部隊勤務の一環として北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で研修に励んでいた。
航空魔導師として輝かしいキャリアを踏み出すための第一歩である研修は
何事もなく無事に終わるはずだった。

しかし事態は思わぬ方向へ転がっていく。
協商連合の越境侵犯をきっかけに帝国と協商連合は戦争状態に突入。
戦時体制への移行に伴い、観測任務が割り当てられるも、
協商連合軍による奇襲が発生し、
ターニャは敵の魔導師中隊と単独で交戦しなければならない事態に陥ってしまう。
多勢に無勢で味方が到着するまで持ちこたえることなどできるわけもなく、
しかし逃げようものなら敵前逃亡で死罪は免れないという絶望的な状況。
何としても生き延び、上層部に対して最善を尽くしたとアピールするため、
ターニャはとある作戦に打って出るのだが……。

“其れは、幼女の皮をかぶった化物――。”

◆評価
1~4話まで視聴済。アルカディア原作も同時並行で読んでいる最中。
本作は主人公のガワが幼女という設定を除けば、異世界転生+ハードな架空戦記モノであり、見どころは重厚な世界観と物語だと思われがちであるが、実際はそれだけではない。
この物語のキモは、神という存在を頑なに信じずに異世界で順風満帆な生活を送ろうとするターニャが、図らずしも神による陰湿な嫌がらせに翻弄されてしまうところである。
{netabare}3話で与えられた(脅迫とともに押し付けられた)95式という奇跡と呼ぶにふさわしい性能を持つ兵器を嫌そうに使うところなどはその最たる例である(使えば使うほど神による精神汚染を受けるが、生存のためには使わざるを得ない)。{/netabare}
また、ターニャ自身も現代社会においてはサイコパスのような思考の持ち主でうえ、社畜として有能であるため、異世界の軍隊においても結果を出してしまう。その結果望まぬポストへの昇進を余儀なくされ、心の中で存在Xへ怨嗟をぶちまけるというループ。ターニャの内心とは裏腹にどんどんと悪くなる現状のギャップが笑いを誘うのだ。
これは、他作品のオーバーロードの面白さと通じるところがある(凶悪で忠誠度MAXの部下たちとモモンガの内面のギャップ)。

今季アニメの中では注目度は1、2を争うほどの作品なので引き続き追いかけていきたい。

投稿 : 2017/01/28
閲覧 : 147
サンキュー:

4

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