「planetarian ~ちいさなほしのゆめ~(Webアニメ)」

総合得点
72.9
感想・評価
519
棚に入れた
2407
ランキング
1091
★★★★☆ 3.8 (519)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

荒廃した世界で生きている男性と女性型ロボットのおはなし

WEBアニメだそうです。
世界規模の戦争後の世の中みたいで
戦争で廃墟になった場所に貴重物資を回収することで生計を立てている
男が潜入した所から始まるものらしいです。
その男が偶然ある場所に潜入した所
女性型ロボット「ほしのゆめみ」と対面するというもの
廃墟なのにそこでは電力が供給されていたり何故女の子型ロボットが
存在するのかの理由は最初はよくわからないかな
29年ぶりに来たお客だと言っているので
その29年間何をしていたのかが気になるなど謎が多い開始かな
「ほしのゆめみ」が言うには自分はプラネタリウムの解説員らしい。
男の名前は不明でHPの紹介欄では屑屋と表記されていました。
1人で荒廃した世界で生きていて疲れを感じているようにも見えました。
そんな男性が女性型ロボットと出会う所から始まる物語でした。

まず思うことは「ほしのゆめみ」は廃墟で
放置されていたロボットのような感じがしました。
ロボットだから、自身では世界がどうなっているか本当のことはよくわかってないのだろうけど
プログラム通りに来た人間に対して対応している感じがしたので
虚しさはありました。
ロボットである自身のメンテナンス不足による故障気味を匂わせていたり
そういった部分も虚しさを増長していたかな
会話の内容も人間とは違い機械的な感じがしましたね。
淡々とプラネタリウムの解説員の業務をこなしているのが印象的
商業ロボットらしく接客能力には優れていたのも印象的でした。
一生懸命さは伝わってきたけど、あくまでもプログラム通り動いているだけなので
実際には廃墟なのにいるはずもないスタッフや健在だった時の
プラネタリウムが入っていた建物の話を聞いていると
やっぱり虚しさがあるな、ロボットだけに廃墟になった状況が正確につかめず
普通に話していると考えらせられるものがありました。
声優さんの演技力が高いのかしっかりとした喋りだったのも印象に残るな
女性型ロボットらしい感じが出ていたのも評価出来ると思う。

ストーリーが進むと「ほしのゆめみ」が何故稼働しているのとかや電力が来ている理由
色々な状況もわかってくるのだけどそれなりには説得力はありましたね。
「ほしのゆめみ」は業務であるプラネタリウム上映をしたいのだけど
故障していてそれが出来ないから困っていたのだけど
それをみかねた屑屋がプラネタリウム上映するために故障を直そうとしたりするのも
「ほしのゆめみ」の一生懸命さに負けたのがあったので納得は出来たので説得力はありました。

屑屋は「ほしのゆめみ」に最初は興味を持っていなかったけど
そういった交流によって徐々に興味を持っていったのは良かったと思う。
ただ「ほしのゆめみ」はロボットなので
彼女は淡々と業務をこなしているだけなのでその温度差はやっぱり虚しかったな
描写的にはプログラム通りに動いているんだろうという部分が
強調させられることに虚しさは積もる
ロボットとわかっているがゆえ切なくさせる演出は中々なので心憎いな

後半は屑屋が「ほしのゆめみ」のことを好意的にみれる
ロボットらしい。いい話的なイベントを発生させて視聴者も
屑屋に感情移入しやすい作りになってましたね。
いい話だし屑屋が「ほしのゆめみ」のことを気に入り
家族にしたいという気持ちも理解出来たな
荒廃した世界で生きている男性が女性ロボットに惹かれる
話としては中々だったのではないかと思います。

そういった思いが強まった後に結末をむえるものだったな
正直この終わり方は個人的には必要ないかなとは思ったけど
ああいう終わり方でないと感動出来ないだろうし
区切りがつかないからしょうがないかなと思いました。
前半の伏線を回収しつつ感動話にしているのが心憎いな
その結果、屑屋にとってはいい思い出になっただろうし
これから生きていく上で心の支えにもなると思いました。
屑屋の人生はこれからも続くだろうが1つの物語としては
綺麗に終わっているので良かったのではないでしょうか
劇場版に続くみたいですが個人的にはこれで満足かな

劇中曲もガンガン鳴らさずに控え目だったのが世界観的に正解だったかな
いい雰囲気が出ていて良かったです。
ただ、重要な場面では劇中曲は機能していたので劇中曲が頑張る時は
頑張る仕様だったのは好意的にみたいです。

作画についてはWEBアニメとしては中々のクオリティーだったのではないでしょうか
結構綺麗だなと思いながら見てましたね。
キャラの作画は安定していたしキャラクターデザインも「ほしのゆめみ」は
可愛らしかったし、とても良かったと思う。

楽しいしいい話だなと思いながら見れましたね。
女性型ロボットに惹かれる話としては中々でした。
個人的にはこの終わり方でなくていいとは思いましたが
綺麗に終われているので作品としてはアリなんでしょうね。
1つの物語としては良かったと思う。
キャラについても女の子のロボットらしさを出しつつ
好意的にみれる献身的な部分を前面に出せたのは良かったな
屑屋の心の変化の見せ方も良かった。

投稿 : 2017/01/26
閲覧 : 276
サンキュー:

7

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