Dkn さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ディア・デ・ロス・ムエルトス(死者の日)
「死者の日」とはラテンアメリカ諸国における
祝日の1つ。特にメキシコにおいて盛大な祝祭が行われる。
本作はそれをテーマに極彩色の世界を見せてくれる。
【あらすじ】
ある博物館にスクールバスが止まった。
そこから降りてきたのは生意気そうな子供たち。
係員の言うことなど聞く気がないようで、好き勝手やっている
子供たちを見かねたのか、一人の女性が子供たちを
博物館の秘密の部屋に連れて行った。
そして彼女は一冊の本を前にして、子供たちに
その物語を読み聞かせる。
「ブック・オブ・ライフ(生命の本)」に書かれている
・・・不思議な話を。
メキシコのアニメーター、グティエレスの初の長編監督作。
実は日本で一般の劇場公開は無く、公開から1年後にやっと
日本でもDVDで発売された。その為、日本国内での認知度は低い。
この映画は、死生観という難しいテーマを扱ってはいるが、
伝えたいメッセージと、ストーリーの一貫性から
痛快な娯楽作品として完成度が高く、どの層でも楽しめる。
目を引く色鮮やかな美術設定が素晴らしく、
それまであまり観たこともない画面構成と色彩が
メキシコの地で育った監督らしい感性なのだろうか?
視覚からも私達を楽しませてくれる映画になっている。
吹き替えのレベルも高く、安心できる。
特定映像に入っている前日譚的な短編や、主題歌のPVも
とても素敵なので観て欲しい。
お休みの日に、家族で見て欲しい映画です。