isyML22796 さんの感想・評価
4.5
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
賛否が分かれる作品ですが自分はマクロス一好きです
かなり長文になりました
【全体的な感想】の物語の部分は是非読んでもらいたいです
それ以降は興味があるならw
【全体的な感想】
・作画
作画は前作のFでも十分綺麗ですが所々乱れている部分もありました
Δでは細部までより丁寧に描かれていて殆ど乱れることがありませんでした
・声優
鈴木みのりさんは新人とは思えないほどの演技力と歌唱力があり驚きました
JUNNAさんの歌唱力には圧巻の一言です
他の声優さんもとても上手くキャラとも合っていて文句の付け所がありません
・キャラ
キャラは一人一人個性がありそれを引き立てるように描かれています
ですがキャラが多い分あまり活躍しないキャラもいて残念でした
・音楽
音楽はさすがマクロスといった出来です
Δの曲は中毒性があり戦場で映える曲も多く飽きさせません
また独特な歌詞の曲もあり作詞のセンスを感じさせます
・演出
過去作にはなかった重要な場面で劇中と歌詞をリンクさせる演出はとても素晴らしく胸が熱くなりました
ただ最終話はやりすぎにも思えました
{netabare} 一度だけの恋ならは13話でリンクさせたので最終話用の新曲かリンクさせずにアップテンポ曲で突っ走った方が良かったと思います {/netabare}
・物語
物語自体に問題はないのですがシナリオ構成に少し問題があったのではないかと思いました
{netabare}メッサーの死はもう少し後でも良いですしロイドは消去法でラスボスになった感がありました
自分なら新統合軍を離脱させず25話でウィンダミアとの最終決戦
そして26話で新統合軍の登場と同時にロイドが銀河ネットワーク構築
だが暴走し人々が恐怖を感じ始めてそれが共有される
そこにフレイアが歌で愛を伝えて暴走を沈め銀河規模のヤックデカルチャーを与え戦争終結
これで初代のヤックデカルチャー
プラスの歌による洗脳
7の歌による戦争終結
Fの銀河ネットワーク構築を実行
と様々な作品をオマージュした作品になります
歌は兵器ではなく愛を伝える手段という1つの答えにもたどり着けます
劇場版があるのなら是非これを参考にしてもらいたいです
{/netabare}
【個人的な感想】
{netabare}
まず1話目がマクロスで一番好きです
バトロイドで踊り、ハヤテとフレイアが共鳴し、いけないボーダーラインで1話目を一気に駆け抜けたのが素晴らしいです
新しい要素が多くとても興奮しました
バトロイドでもっと踊ってほしたっかですがダンスは地面や建物がある地上だからこそ映えると思ったのでドッグファイトがメインのΔでは仕方ないとも思えました
空中で踊っても舞っているようにしか見えなそうですしね
ハヤテはマクロスの主人公で一番好きです
年齢相応の頑固さはありますが素直に自分の非を認められる青年です
ハヤテとフレイアがお互いに刺激しあいながら成長していくのが良いですね
メッサーはマクロスで一番好きなキャラです
命を救ってくれたカナメを守るために戦場の空を駆け続けた死神です
10話はマクロス屈指の名エピソードだと思います
またフレイアの功績は大きいと思います
今までのマクロスの流れならば負ける要素が多かったフレイアが勝利するという結果に大満足しています
負けたミラージュも清々しく一つの恋に決着をつけることができ良かったです
またカナメやカシムといった個性があまりなく序盤では目立たなかったキャラが中盤から後半にかけて飛躍的に輝いていった印象があります
いい演出だと感じました
ヴァール化を歌で鎮圧する設定は戦場で歌を歌っても不自然でない設定だと思い素晴らしいと感じています
ですが特設ステージで歌うだけで十分だと思いました
1話からずっと戦場で歌が流れるのは7以来でとても好きです
ヴァール化や共鳴によってどの作品よりも歌と人が密接に関わっていてマクロスらしい魅力を感じました
後半になるにつれて戦闘シーンが少なくなったのは少し残念でした
でも各話とも内容の濃い話になっています
また今回はメイン三人の恋愛模様以外にも三角関係の要素がたくさんありました
ケイオス、ウィンダミア、新統合軍という3つの勢力
カナメ、メッサー、アラドの大人組の三角関係
キース、ロイド、ハインツのそれぞれの思いがすれ違う三角関係
Δは三角関係=恋愛だけではなく様々な視点から三角関係が構築されていて面白い発想だと感心しました
ウィンダミア人が短命であることから『命』というテーマをより強く感じます
そのため敵味方関係なく人の死は丁寧に描かれています
最終決戦でもあまりドカドカ撃ち落とすシーンは描きづらかったと思います
最終回自体は好きですがやはり最終決戦は2話ほしかったです
ロイドが乗るプロトカルチャーの船を鳥の人っぽいラスボスにしてライバルと共闘したらテーマを尊重しながら戦闘シーンが作れて良かったのではと思いました
{/netabare}
ここからは過去作品のネタバレもあります
Δの感想から脱線してしまい自分の考察も入ってしまうかもしれないので間違っていたらすみません
{netabare} 今回のメインの三角関係は個人的には良かったと思っています
マクロスは三角関係にはなっていても大抵は惹かれあう主人公とヒロイン、そして主人公が好きなヒロインという構成でこの状況が覆らないまま終わります
ゼロ、Ⅱ、はそうだと感じています
プラスもイサムとミュンは惹かれあっていてミュンが好きなガルドと複雑な過去はあるもののこれも上記の関係と似ていると思います
Fはまずアルトとシェリルは回を重ねるごとに惹かれあっています
ランカは最初からずっと気にはなっていてそれが恋心だと確信しますがアルトはランカが守るべき存在ではあっても恋心を抱くことは終始なかったと思います
Fも上記の関係だと思います
Δも同じ関係でした
この場合は後者のキャラは勝てないうえにかなり辛い思いをすることもあるのでそうならずに終わったΔの三角関係は好きです
Fだとランカが三角関係的にも劇中でのキャラの立ち位置的にも可哀想で胸が痛かったです
三角関係は良い要素だと思うのですが戦争で傷つくのに人間関係でも傷ついてほしくはないと感じました
ちなみに7はガムリンが気になる一方で無意識のうちにバサラに惹かれるミレーヌが葛藤していて初代はミンメイが好きだったが次第に未沙に惹かれていく感じで上記とは異なる関係でした{/netabare}