oneandonly さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
設定が作品の足を引っ張った印象
世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:4
キャラクター:6
情感:6
合計:28
「ある一族」たった一人生き残った少女と存在しないはずの「半妖」の二人の物語。
半妖の少年、神原秋人は
ある日の放課後、屋上から今にも飛び降りそうな少女と出会う。
彼女の名前は栗山未来。
異界士の中でも特異な呪われた血を持つ一族の最後の生き残りだった。
変わらない部室。変わらない日常。変わらない世界。
そんな毎日を過ごすはずだった。
だが、一人生き残った少女と半妖の少年が出会ったとき-世界が一変する。
(公式サイトより)
けいおん2期を視聴してから、最近の京アニ作品に興味を持っており、響けユーフォニアム2期の9話の演出を担当した石立太一氏が監督ということから、本作を視聴することにしました。
作画(キャラデザ)やOPは、流石に安定感がありますね。良かったです。最近、昔のアニメも同時並行で見ているのですが、やはり絵や楽曲が良くないと物語に入り込みにくいので、これは重要なポイントです。
ただ、本作はそのバックアップをもってしても難しい序盤でした。
{netabare} 主人公の秋人が学校の屋上に行くと女の子(栗山さん)が、飛び降りようとしていて、それを助けようとしたらズブっと刺され、でも不死身だから死なない。栗山さんは異界士で、しかもそんな能力者がごろごろ出てきて、一方の秋人は半分妖夢だから死なないとか。序盤はかなり置いていかれてしまった印象でした。
設定が難しく徐々に世界観に入っていけるのはDarker than Blackを思い出しました。10話で序盤の疑問も解消され、情感点も上がったのですが、終盤は螺旋力か?と思ってしまうような強引なストーリーとアクション。血の剣を振り回す栗山さんと妖夢の手となった秋人の無双シリーズ(ゲーム)ばりの立ち振る舞いも強烈で、殺される緊迫感がなかったです。最後は栗山さんも復活するというご都合展開で、これにはリアリティの点を下げざるをえませんでした。
また、心情描写もあるのですが、設定で特別な存在となっている二人なので、共感しにくかったように思います。
一方、面白かったのは、臭い液を大量に流す妖夢相手に苦戦する6話。板についてきた眼鏡フェチの秋人と妹が好きすぎる博臣のかけあいも含めて、ギャグアニメだったのかと思ってしまうほどでした。{/netabare}
心情描写に長けていると思う京アニ作品ですが、本作は設定や物語展開上、共感しにくい面があり、私の評価は並作となりました。
眼鏡っ子好きにおすすめします。
(参考評価推移:3話3.5→6話3.6→10話3.7→11~12話3.5→調整3.4)
(2017.1視聴、2017.6調整)