oxPGx85958 さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
ひたすら脚本がダメ
第1話を見た時点で、これがまともに見られる作品じゃないことはわかったけれども、放映当時に声優たちが第6話まで見てほしいと言っていたとのことで、我慢して6話まで見たら、やっぱりダメでした。毒を食らわば皿までで、最後まで見てみると、驚いたことに後半は前半よりもさらにダメ。
登場人物たちは前半でばらまかれていた伏線やらを回収することが唯一の目的であるかのように行動し、散りばめられた謎を説明することだけが目的であるかのような会話をします。
それでもトリックとかパズル的な要素がちゃんとしていたら、アドベンチャー・ゲーム的なニッチのアニメとしてまだ許容できたかもしれないけれども、その点でもまったく満足できない。ストーリーの核の部分に関わる、説明のつかない穴が多すぎて、それが、あとから説明される叙述トリックなのか、単なるミスなのかがわからなくて苛々するし、後出しで「これはトリックでした」とやられても腹が立つだけの、トリックの仕掛け型がへたくそな脚本でした。
こんなひどいものが作られ、放映されてしまうのはなぜなのか。私は詳しくないのでよくわからないんですが、突き詰めれば、脚本に金をかけていない、ということなのだろうな、と。金をかければ上手くいくというものでもないけれども、本作のような、オリジナル脚本で大失敗するタイプのアニメは、それ以前の基本的なところで大問題を抱えていると感じます。要するに、人材が集まっていない。脚本家にもプロデューサーにも。
作画には力が入っていることがよくわかりました。声優陣も豪華で、特に主演の井上麻里奈や蓮っ葉な戸松遥はとても良かったのですが、脚本も演出もダメすぎて完全な無駄遣いでした。