じぇりー さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
確かに、お前がモテてもどうしようもならない。
BL大好き肥満腐女子のヒロインが、大好きなアニメキャラの死にショックを受け、食事を摂らずに引き籠っていたところ、体重が激減し美少女に変身。その途端に同じ学校の4人のイケメンたちに同時に迫られる…というまるで夢のような展開から物語は始まる。
ここまでのツカミとしては、面白い。ゆえに1話からストーリーに引き込まれる…が逆を言えばそこがピークとなってしまった。
やっぱり「逆ハーレム&ラブコメ」の枠を抜け出せない、無難で凡庸な内容であった。
この手の作品は、ヒロインが一人の相手をなかなか選ばないが故に成立する、イケメンたちの水面下の争いや、ヒロインの取り合いみたいなのにキュンキュンできる要素があったりするのに、なぜかヒロインを中心にライバル同士の男子たちも仲良く一緒に昼食を取るなど行動が常に一緒で、彼らの間に緊張感は一切なく、時々ギャグとドタバタを織り交ぜつつもほのぼのとした概ね1話完結型のストーリー構成になっている。
これが、も・の・た・り・な・い!!
さらに突っ込みたいのは、何気に季節も一周以上しており、ヒロイン達は進級&イケメン達の一人・六見先輩に至っては3年生なので卒業していないないとおかしいはずなのに、しれっと同じ学年・クラスのまま話が進んでいく。なんというサザエさん。
声優についても不満が。
ヒロインの、特に太っているときの台詞の聞き取りにくさといったらない。
さらに、オタクっぽさを出すためではあろうが、興奮した時の早口と声のトーンが、普段のトーン(これもちょっとぶりっ子っぽくて好きになれないが)との高低差が激し過ぎて、戸惑うことしばしば。
設定と素材は良いのに、それをうまく生かし切れていない感のある作品だった。